本日の一品

1枚の和紙でノートパソコンをガシッと支える「フォルダブル」

「フォルダブル」。素材としてはただの1枚の紙だ

 ノートパソコンのキーボード面に傾斜を付けてタイピングしやすくするスタンドは数あれど、今回紹介する「フォルダブル」ほど、薄くて軽いものはほとんど存在しないだろう。何しろ紙だけでできているのだ。

実測15g。スタンドとしてはめちゃくちゃ軽い

 本製品はずばり、長方形1枚の紙。もちろんただの紙ではなく、あらかじめ折り目が付けられていて、折り目に沿って折るとノートパソコン用のスタンドに変形する。厚みは0.8mmと紙としては厚く、丈夫だ。スタンドとして組み立てた時は耐久性と安定性を両立する設計で、公式サイトによるとタイピング時に10kg以上の荷重が加わっても問題ないらしい。

折ってみると何とも形容しがたい不思議なフォルムに

 使い方は、ノートパソコンを開いた時にディスプレイとキーボード部の間にできる隙間に、本製品の突き出し部分を挿し込むようにセットするだけ。実際に使ってみると、ノートパソコンがずれたり、がたついたりすることはなく、長時間載せていてもノートパソコンの重みで変形することはなかった。普段通りにタイピングしてみたり、強く雑にタイピングしてもビクともしない。体重を思いっきりかけるなどすればさすがに歪むだろうが、一般的な使い方では何の問題もなさそうだ。

ノートパソコンを載せると、キーボード面が傾いてタイピングしやすくなる
真横から見ると、かなり角度が付いていることがわかる

 スタンドの形から元に戻せば、リュックやカバンなどにスッと入り、持ち運びしやすいのも紙ならでは。素材の種類は純粋手漉きの黒谷和紙、環境に配慮した竹尾GAシリーズの紙、バングラデシュの特産品であるジュート紙(未発売)があり、黒谷和紙のモデルにはより時間と手間をかけて漉いたものも用意し、それぞれで異なるデザインと手触りを楽しめる。今回紹介したものは黒谷和紙の通常モデルだが、和紙特有のごわごわした手触りが心地良い。いつもツルツル、ゴツゴツしたガジェットばかり触っているので、こうした感触はちょっと新鮮だ。

たいていのノートパソコンなら問題なく載せられる

 竹尾GAシリーズの紙を使ったモデルで1980円、黒谷和紙の通常モデルは2480円、黒谷和紙の漉き方を変えたものは2580円(いずれも税別)。購入後、実際に試して自分のノートパソコンに合わなかった場合、機種名と使用状況の写真を送ると返品や返金に応じるとのことなので、安心して購入できるだろう。

製品名販売元購入価格
フォルダブル JPECBB MAKERS2480円(税抜)