てっぱんアプリ!

人工知能で写真を有名画家のインパクトある作風に!「Prisma」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: Prisma
開発者: Prisma labs, inc.
価格: 無料
対応OS: iOS 8.0 以降
カテゴリ: 写真・ビデオ
ダウンロード: iOS

 あらゆる分野のコンピューター処理に用いられつつある、ディープラーニングやニューラルネットワークと呼ばれる技術をもとにした人工知能。すでにそれは芸術にも応用され、2015年にはGoogleが人工知能が描いたとされる絵を披露して話題になった。そして最近になって、ついに一般のユーザーが活用できる、いわば“人工知能画家”が誕生した。それが「Prisma」だ。

写真を有名画家などのタッチに一発で変える「Prisma」

写真を撮影・選択するだけで“あの”画家風に

 「Prisma」は、ニューラルネットワークによる人工知能技術を応用して開発された画像フィルターアプリ。有名画家らをモチーフにしたタッチを再現する35種類のフィルターから好きなものを選ぶだけで、写真をその作風に近い見た目に変換することができる。2016年7月22日現在はiOSアプリのみがリリースされ、Android版はない。

 手順は、その場で写真撮影してトリミングし、適用したいフィルターを選ぶだけ。もしくは、端末内に保存済みの画像ファイルを選択してフィルターを適用することもできる。変換後の画像は端末に保存したり、メールアプリやDropboxなどのアプリと連携したり、あるいはInstagramやFacebookに投稿したりできる。

その場で写真撮影するか……
撮影済みの写真を選んで処理開始
フィルターを適用した後の画像は、InstagramやFacebookに投稿できるだけでなく、端末への保存、他のアプリとの連携も行える
デフォルトでは変換後の画像に「PRISMA」の透かしが入る。「Enable Watermarks」をオフにしておけば透かしを消すことが可能だ

写真内容とフィルターの組み合わせはよく考えよう

 フィルターとして用意されたモチーフとなっているタッチは、ゴッホ、ピカソ、葛飾北斎などの有名画家のほか、“Electric”や“Tokyo”というように、特定の画家ではないが“それっぽい”雰囲気に変えるタイプもある。従来もこのようなフィルターアプリは存在したが、ニューラルネットワークを使った人工知能によるものであること、仕上がりの品質が高い点が特徴となっている。試しにここでは、人物の顔、動物、風景、食べ物について、それぞれ2種類ずつフィルターを適用したサンプルを挙げてみた。

筆者近影を元画像として
「Tears」を適用
「Roy」を適用
水牛を元画像として
「Wave」を適用
「Curly Hair」を適用
美しい海の風景を元画像として
「Dreams」を適用
「Running in the storm」を適用
南国の街の風景を元画像として
「Red head」を適用
「Roland」を適用
おいしそうなケーキを元画像として
「Mosaic」を適用
「Candy」を適用

 これらを見る限り、雰囲気たっぷりになるものもあれば、「なんとなくそうかも」程度のものもある。写真の内容とフィルターの組み合わせには向いているもの、向いていないものがありそうだ。実用的な用途はなかなか見つけにくいが、写真のインパクトは軒並み高まるので、SNSのプロフィールアイコン作りなどにも適しているのではないだろうか。