てっぱんアプリ!

Evernoteの対抗となるか? マイクロソフトのノートアプリ「OneNote」

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

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アプリ名: OneNote
開発者: Microsoft Corporation
価格: 無料
対応OS: iOS 8.0 以降、Android 4.4 以上
カテゴリ: 仕事
ダウンロード: iOS Android

 6月末、Evernoteにおいて無料プランの同期端末台数や有料プランの価格改定があった。その影響で注目を浴び始めたのが、マイクロソフトが提供する「OneNote」。同じノートアプリとはいえ、機能や使い勝手は異なるところも多い。果たしてOneNoteはEvernoteの代わりになりうるのか、さっそく中身をチェックしてみよう。

マイクロソフト謹製のノートアプリ「OneNote」

無料ユーザーでも5GB保管可能なノートアプリ

 「OneNote」は、マイクロソフトが提供する同名アプリケーション・クラウドサービスのフロントエンドアプリ。スタンドアローンアプリケーション群の「Microsoft Office」や、Webブラウザー上で動作する「Office Online」に含まれるツールの1つだ。Android/iOSアプリ版では、このOneNoteがもつ機能の一部を扱うことができ、ノートの管理やノート内のメモの閲覧・編集ができるようになっている。

 ノートの保管先となるクラウドストレージは、同じくマイクロソフトのサービスであるOneDriveが用いられる。無料ユーザーは5GBまで、OneDriveの有料ユーザー(月額170円)は50GBまで、Office 365 Soloなどのユーザー(月額1274円)は1TBまでのストレージ容量を利用でき、その容量の範囲内でデータの転送と保存を行える。

テキストをメモしているところ。無料ユーザーでもデータを5GBまで保管できるのはうれしい

セクションとページでメモを自由に管理

 OneNoteでは、“ノートブック”という単位で複数のノートを管理する。各ノートブックは“セクション”で分類し、さらにセクション内は多数の“ページ”からなる、という構造。たとえば仕事とプライベートでノートブックを分け、業務内容や担当範囲でセクションを変え、さらに特定の業務内容で一定期間ごとにページを分けながらメモをする、といった使い方が可能となっている。

 ページにはシンプルにテキスト入力したり、チェックボックス付きや段落番号付きのリストでメモしていける。画像の貼り付けや、図形・文字の手書きも可能で、全て同じページ内に混在させて記録できるようになっているのも特徴だ。iOS版では音声メモの記録も行える。

新たにメモを取る時は、既存の“ノートブック”から選ぶか、新規に作成する
次に“セクション”を選ぶ
さらに“ページ”を選んでメモを取る
ページ内ではチェックボックス付きのリストの編集が可能
線の太さや色を変えて手書きすることもできる
もちろん画像の挿入もOK

フル活用するならPCとの併用が必須か

 ただし、現在のところAndroid/iOS版のアプリでは、OneNoteが本来もつ機能の一部しか利用できない状態。例えば、他の人とノートブックを共有設定する機能、ページ内でテキストグループや画像を自由に動かしてレイアウトできる機能、画像以外のファイルの添付、ページごとの履歴の追跡などは、Web版であるOneNote Onlineと、スタンドアローンアプリケーション版のOneNoteのみ対応している。

 ホーム画面から指定のページを直接開くショートカット機能や、ホーム画面に表示した“バッジ”からすばやくメモを取る機能など、活用しやすくする工夫も盛り込まれているが、やはりOneNoteの実力をフルに活かしたいなら、スマートフォンとPCを併用したいところだ。

指定したページへのショートカットをホーム画面に置いておける
ホーム画面に表示した“バッジ”をタップすると、このようにウィンドウ表示してすぐにメモを取れる