スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

iPhone用の変態レンズ搭載ケース

iPhone用の変態レンズ搭載ケース×2種

 今回のネタはiPhone 7 PlusおよびiPhone 8 Plusに対応した「レンズ搭載ケース」です。モノはZTYLUSの「DUAL OPTICS KIT」シリーズ(公式ページ https://ztylus.com/collections/dual-optics-kit)のうち、「Switch 6 for iPhone 8 Plus / 7 Plus」(以下、Switch 6)と「Revolver Lite Series Kit for iPhone 8 Plus / 7 Plus」(以下、Revolver Lite)。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース ZTYLUSの「Switch 6」。6つのレンズを搭載するハードジャケットで、レンズをスライドさせることで広角や魚眼や望遠やマクロでの撮影が可能です。直販価格はUS$39.95。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース ZTYLUSの「Switch 6」。6つのレンズを搭載するハードジャケットで、レンズをスライドさせることで広角や魚眼や望遠やマクロでの撮影が可能です。直販価格はUS$39.95。
ZTYLUSの「Switch 6」。6つのレンズを搭載するハードジャケットで、レンズをスライドさせることで広角や魚眼や望遠やマクロでの撮影が可能です。直販価格はUS$39.95。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース ZTYLUSの「Revolver Lite」。4つのレンズを搭載するハードジャケットで、レンズをスライド・回転させることで魚眼や望遠やマクロ撮影が可能です。直販価格はUS$34.95。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース ZTYLUSの「Revolver Lite」。4つのレンズを搭載するハードジャケットで、レンズをスライド・回転させることで魚眼や望遠やマクロ撮影が可能です。直販価格はUS$34.95。
ZTYLUSの「Revolver Lite」。4つのレンズを搭載するハードジャケットで、レンズをスライド・回転させることで魚眼や望遠やマクロ撮影が可能です。直販価格はUS$34.95。

 ZTYLUS製品は本連載のバックナンバーでも2つほど扱っています。「ZTYLUSのiPhone用ケース&レンズがイイ感じ♪」(該当記事)や「iPhoneにGoProを装着できるZTYLUS製ケース」(該当記事)ですが、なかなかユニークで、けっこうよくできた製品を出しているメーカーです。

 今回紹介するのは、そのZTYLUSから今年6月に発売されたレンズ付きケースで、当初はiPhone 7 Plus対応でしたが、現在はiPhone 8 Plusにも対応となっています。筆者は両端末をこれらケースに装着しましたが、どちらの端末でも問題なく使えました。

 余談ですが、9月に国内で発売された「SHIFT CAM(シフト・カム)」というレンズ搭載ケース(ケータイ Watchニュース記事)ですが、なーんかこのZTYLUS製ケースにそっくり。OEM? よくわかりませんが、以降、ZTYLUSの「Switch 6」と「Revolver Lite」について、機能性や使用感をレポートしてみたいと思います。

どういう製品なのか?

 まずは両ケースの概要から。どちらもiPhone 8 Plus / 7 Plusに対応するハードジャケットで、専用レンズにより「デュアルカメラ搭載iPhoneの撮影幅がドバッと広がる」というもの。6レンズの「Switch 6」と4レンズの「Revolver Lite」ですが、どちらもレンズは着脱式。また、ハードジャケット部分は共通品(違いはロゴのみ)のようで、「Switch 6」のレンズを「Revolver Lite」のジャケットに装着でき、その逆もできました。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Switch 6」と「Revolver Lite」。レンズ部(および製品ロゴ)が異なる以外は同じハードジャケットです。レンズは着脱式で、どちらのハードジャケットに装着することもできました。「Switch 6」と「Revolver Lite」を両方買って、片方のハードジャケットをiPhoneに装着し、レンズのみを交換しつつ使うということもできます。ですが実際は、レンズ種類がカブっているので、交換レンズとしての多様性を求めるなら「Switch 6」だけ買うのがフツーかもしれません。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Switch 6」と「Revolver Lite」。レンズ部(および製品ロゴ)が異なる以外は同じハードジャケットです。レンズは着脱式で、どちらのハードジャケットに装着することもできました。「Switch 6」と「Revolver Lite」を両方買って、片方のハードジャケットをiPhoneに装着し、レンズのみを交換しつつ使うということもできます。ですが実際は、レンズ種類がカブっているので、交換レンズとしての多様性を求めるなら「Switch 6」だけ買うのがフツーかもしれません。
「Switch 6」と「Revolver Lite」。レンズ部(および製品ロゴ)が異なる以外は同じハードジャケットです。レンズは着脱式で、どちらのハードジャケットに装着することもできました。「Switch 6」と「Revolver Lite」を両方買って、片方のハードジャケットをiPhoneに装着し、レンズのみを交換しつつ使うということもできます。ですが実際は、レンズ種類がカブっているので、交換レンズとしての多様性を求めるなら「Switch 6」だけ買うのがフツーかもしれません。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 当然ですが、ハードジャケットを装着してもiPhoneの各ボタンやスピーカーなどは問題なく使えます。ストラップホール付き。ただし、iPhone 8 Plusに装着した場合、「着信/サイレントスイッチ」の切り替えが微妙に行いにくくなる感じ。画面側の周囲は少し出っぱっているので、画面を下にして置いても机面と画面が接触しませんが、iPhone 8 Plusに装着するとこの出っ張りが少なくなります。iPhone 8 Plusの厚みが影響しているというわけですが、実用上困るレベルではありません。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 当然ですが、ハードジャケットを装着してもiPhoneの各ボタンやスピーカーなどは問題なく使えます。ストラップホール付き。ただし、iPhone 8 Plusに装着した場合、「着信/サイレントスイッチ」の切り替えが微妙に行いにくくなる感じ。画面側の周囲は少し出っぱっているので、画面を下にして置いても机面と画面が接触しませんが、iPhone 8 Plusに装着するとこの出っ張りが少なくなります。iPhone 8 Plusの厚みが影響しているというわけですが、実用上困るレベルではありません。
当然ですが、ハードジャケットを装着してもiPhoneの各ボタンやスピーカーなどは問題なく使えます。ストラップホール付き。ただし、iPhone 8 Plusに装着した場合、「着信/サイレントスイッチ」の切り替えが微妙に行いにくくなる感じ。画面側の周囲は少し出っぱっているので、画面を下にして置いても机面と画面が接触しませんが、iPhone 8 Plusに装着するとこの出っ張りが少なくなります。iPhone 8 Plusの厚みが影響しているというわけですが、実用上困るレベルではありません。

 先に、両ケースに共通する難点を書いちゃいますと、「レンズを装着しっぱなしにするのは現実的ではない」という点です。レンズを付けっぱなしにしていても落下などの心配はないんですが、レンズ表面にホコリや指紋が付きやすく、すこーし嵩張ったりもするので、不使用時は何らかの入れ物にレンズを保管したい感じ。ポーチでもビニール袋でもいいですが、レンズを清潔に保護して、撮影時だけレンズを装着するのが現実的だと思います。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Switch 6」も「Revolver Lite」も、レンズを装着しておくと、すこ~し嵩張ります。また、それ以上にレンズの汚れが気になります。ので、レンズ不使用時は何らかのケースに入れて汚れを防止したいものです。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Switch 6」も「Revolver Lite」も、レンズを装着しておくと、すこ~し嵩張ります。また、それ以上にレンズの汚れが気になります。ので、レンズ不使用時は何らかのケースに入れて汚れを防止したいものです。
「Switch 6」も「Revolver Lite」も、レンズを装着しておくと、すこ~し嵩張ります。また、それ以上にレンズの汚れが気になります。ので、レンズ不使用時は何らかのケースに入れて汚れを防止したいものです。

 レンズケースなりレンズカバー機構なりがあればなあ、と。ただ、それ以外の部分では難点が感じられませんでした。使用開始当初は「どのレンズがなんのレンズ?」という戸惑いがありましたが、実際にレンズを使えば「あ、これは魚眼で、こっちが広角か」とすぐ慣れて、大きな問題とはなりませんでした。

 といった感じで、全体的にシンプルで扱いやすくイイ感じ。筆者の場合、直販購入(輸入)というカタチでしたが、2つのケースの合計額がUS$74.90。1ドル112円換算で約8388円。そのときは送料無料でした(現在でも購入のしかたや金額によっては送料無料のようです)ので、お値段的にもそーんなに高くなくて満足感があります。

「Switch 6」は魚眼・広角・望遠・マクロの全部入り!

 さて、肝心のレンズ部分ですが、まずは「Switch 6」から。名前のとおり6つのレンズが使えて、それぞれ「180° FISHEYE」「2X TELEPHOTO」「10X MACRO」「20X SUPER MACRO」「120° WIDE ANGLE」「2X TELEPHOTO」となっています。レンズを下げた状態ではiPhoneのデュアルカメラ標準レンズのみで撮影でき、レンズを段階的に上にずらしていくと、各レンズの効果を加えられます。

 各レンズの撮影効果について少々説明しますと、「180° FISHEYE」が魚眼レンズで、非常に広い範囲が円内に収まるように写ります。「2X TELEPHOTO」はiPhone標準ズーム撮影倍率を2倍に高め、遠くの被写体をより大きく写せます。「10X MACRO」や「20X SUPER MACRO」は、被写体により近づいての接写が可能になります。「120° WIDE ANGLE」ではiPhone標準の広角側撮影よりも、さらに広い範囲を収めて撮ることができます。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Switch 6」には6つのレンズがあり、iPhoneのデュアルレンズのそれぞれで3つのレンズを交換できる感覚で使えます。レンズは上にずらして使います。レンズ横のスライド可動部にはベアリングのストッパーがあり、これにより所定の位置でレンズが安定的に固定されます。右写真のレンズ位置だと「120° WIDE ANGLE」と「2X TELEPHOTO」が使えるようになり、iPhoneで「1X」(広角レンズ使用)なら「120° WIDE ANGLE」撮影、「2X」(望遠レンズ使用)なら「2X TELEPHOTO」撮影となります。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Switch 6」には6つのレンズがあり、iPhoneのデュアルレンズのそれぞれで3つのレンズを交換できる感覚で使えます。レンズは上にずらして使います。レンズ横のスライド可動部にはベアリングのストッパーがあり、これにより所定の位置でレンズが安定的に固定されます。右写真のレンズ位置だと「120° WIDE ANGLE」と「2X TELEPHOTO」が使えるようになり、iPhoneで「1X」(広角レンズ使用)なら「120° WIDE ANGLE」撮影、「2X」(望遠レンズ使用)なら「2X TELEPHOTO」撮影となります。
「Switch 6」には6つのレンズがあり、iPhoneのデュアルレンズのそれぞれで3つのレンズを交換できる感覚で使えます。レンズは上にずらして使います。レンズ横のスライド可動部にはベアリングのストッパーがあり、これにより所定の位置でレンズが安定的に固定されます。右写真のレンズ位置だと「120° WIDE ANGLE」と「2X TELEPHOTO」が使えるようになり、iPhoneで「1X」(広角レンズ使用)なら「120° WIDE ANGLE」撮影、「2X」(望遠レンズ使用)なら「2X TELEPHOTO」撮影となります。

 では実際にどういう写真が撮れるのか? それぞれのレンズで撮った作例を見ていきましょう。iPhone 8 Plusによる撮影です。なお、以下の作例はトリミング以外の処理は施していません。また、一部写真はiPhoneのデジタルズームを使っていますが、その場合は都度書き添えています。

120° WIDE ANGLE

 写真は、左がiPhoneの広角レンズのみで撮影、右が「120° WIDE ANGLE」を使っての撮影です。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 標準の広角撮影よりもさらにワイドになりますが、四隅の光量低下と解像感の低下が少し気になります。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 標準の広角撮影よりもさらにワイドになりますが、四隅の光量低下と解像感の低下が少し気になります。
標準の広角撮影よりもさらにワイドになりますが、四隅の光量低下と解像感の低下が少し気になります。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 画面周囲に目立つものがあると、ボケのような解像感の低下に目がいってしまいますが、より広い範囲が写って便利&愉快です。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 画面周囲に目立つものがあると、ボケのような解像感の低下に目がいってしまいますが、より広い範囲が写って便利&愉快です。
画面周囲に目立つものがあると、ボケのような解像感の低下に目がいってしまいますが、より広い範囲が写って便利&愉快です。
180° FISHEYE

 写真は、左がiPhoneの広角レンズのみで撮影、中央が「180° FISHEYE」で撮影、右が「180° FISHEYE」を使い画面四隅のケラレ(黒い影)がなくなるまでデジタルズームでズームアップして撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「180° FISHEYE」は円周魚眼レンズですが、とてもインパクトのある写真が得られます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「180° FISHEYE」は円周魚眼レンズですが、とてもインパクトのある写真が得られます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「180° FISHEYE」は円周魚眼レンズですが、とてもインパクトのある写真が得られます。
「180° FISHEYE」は円周魚眼レンズですが、とてもインパクトのある写真が得られます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース ただし、中央から外側へ離れるほど、解像感が弱くなり、コントラストの低下も目立ってきます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース ただし、中央から外側へ離れるほど、解像感が弱くなり、コントラストの低下も目立ってきます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース ただし、中央から外側へ離れるほど、解像感が弱くなり、コントラストの低下も目立ってきます。
ただし、中央から外側へ離れるほど、解像感が弱くなり、コントラストの低下も目立ってきます。
2X TELEPHOTO

 写真は、左がiPhoneの広角レンズのみで撮影、中央がiPhoneの望遠レンズのみで撮影、右が「2X TELEPHOTO」で撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneの望遠レンズよりもさらに被写体を引き寄せて撮影可能。発色や解像感も良好だと感じられます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneの望遠レンズよりもさらに被写体を引き寄せて撮影可能。発色や解像感も良好だと感じられます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneの望遠レンズよりもさらに被写体を引き寄せて撮影可能。発色や解像感も良好だと感じられます。
iPhoneの望遠レンズよりもさらに被写体を引き寄せて撮影可能。発色や解像感も良好だと感じられます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース こちらも良好な解像感ですが、ホワイトバランスが少し狂ってしまいました。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース こちらも良好な解像感ですが、ホワイトバランスが少し狂ってしまいました。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース こちらも良好な解像感ですが、ホワイトバランスが少し狂ってしまいました。
こちらも良好な解像感ですが、ホワイトバランスが少し狂ってしまいました。
10X MACRO

 左がiPhoneの広角レンズで被写体にできるだけ近づいて撮った写真、右が「10X MACRO」を使って撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneは比較的に接写に強いと感じられますが、「10X MACRO」を使うと被写体の細部を克明に写せます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneは比較的に接写に強いと感じられますが、「10X MACRO」を使うと被写体の細部を克明に写せます。
iPhoneは比較的に接写に強いと感じられますが、「10X MACRO」を使うと被写体の細部を克明に写せます。
20X SUPER MACRO

 左がiPhoneの望遠レンズで被写体にできるだけ近づいて撮った写真、右が「20X SUPER MACRO」を使って撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneの望遠レンズと「20X SUPER MACRO」を組み合わせて撮ったわけですが、想像を超えた接写ができます。ただし望遠レンズ側は手ブレ補正機構がありませんので、ブレやすいです。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース iPhoneの望遠レンズと「20X SUPER MACRO」を組み合わせて撮ったわけですが、想像を超えた接写ができます。ただし望遠レンズ側は手ブレ補正機構がありませんので、ブレやすいです。
iPhoneの望遠レンズと「20X SUPER MACRO」を組み合わせて撮ったわけですが、想像を超えた接写ができます。ただし望遠レンズ側は手ブレ補正機構がありませんので、ブレやすいです。

 この「Switch 6」、スペースの都合上なのか「2X TELEPHOTO」が2個あり、実質的に交換レンズ的に利用できるレンズ種類は5種類です。ダブっている「2X TELEPHOTO」の代わりに、NDフィルターがあるとか一工夫欲しい感じではありますが、レンズ位置的には「広角や魚眼から一気に望遠に切り替わる」のは便利と言えば便利です。画質的にもまあまあイケるという感じ。遊べるという意味で、幅広く使えると感じます。

 それと、「20X SUPER MACRO」を使う場合はある種の注意が必要です。というのは、iPhoneの望遠レンズと「20X SUPER MACRO」を組み合わせて撮影しているつもりでも、実際はiPhoneの広角レンズと「10X MACRO」を組み合わせて、さらに2倍のデジタルズームを使って撮影してしまう場合があるからです。

 これはiPhone 8 PlusやiPhone 7 Plus側の仕様に関わるものですが、ユーザーの意図だけで「iPhoneの望遠レンズだけを使う」ということはできません。iPhoneの望遠レンズが機能する条件は、被写体からある程度離れていて、さらに十分な光量がある場合のようです。これらの条件に合致しないと、iPhoneは広角側レンズをデジタル2倍ズームの設定(つまり望遠側レンズに近い映像)で撮影するようです。

 なので、iPhoneの望遠レンズと「20X SUPER MACRO」を組み合わせて撮ったつもりでも、じつはiPhoneの広角レンズと「10X MACRO」を組み合わせて使いつつデジタル2倍ズームをして撮っていたということが有り得ます。ただ、実際にそうしても、マクロ撮影としては十分納得できる画質となるので、あまり神経質に気にする必要はないかもしれません。ご参考までに、以下に、iPhoneの望遠レンズが使えず、デジタルズームで撮影してしまった作例を。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 左がiPhoneの広角レンズで被写体に寄れるだけ寄って撮った例。右が「10X SUPER MACRO」と組み合わせて撮った例。画面上では広角レンズを選択していることを示す「1x」表示になっています。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 左がiPhoneの広角レンズで被写体に寄れるだけ寄って撮った例。右が「10X SUPER MACRO」と組み合わせて撮った例。画面上では広角レンズを選択していることを示す「1x」表示になっています。
左がiPhoneの広角レンズで被写体に寄れるだけ寄って撮った例。右が「10X SUPER MACRO」と組み合わせて撮った例。画面上では広角レンズを選択していることを示す「1x」表示になっています。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 左はiPhoneの望遠レンズで撮影しようとして、画面上の表示を「2x」にして撮影した例。しかし実際は距離や明るさが適合せず、望遠レンズでの撮影ではなく、広角レンズ+2倍デジタルズームの撮影になってしまいました。右は、広角レンズ+2倍デジタルズームと「10X SUPER MACRO」が組み合わさって撮れてしまった例。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 左はiPhoneの望遠レンズで撮影しようとして、画面上の表示を「2x」にして撮影した例。しかし実際は距離や明るさが適合せず、望遠レンズでの撮影ではなく、広角レンズ+2倍デジタルズームの撮影になってしまいました。右は、広角レンズ+2倍デジタルズームと「10X SUPER MACRO」が組み合わさって撮れてしまった例。
左はiPhoneの望遠レンズで撮影しようとして、画面上の表示を「2x」にして撮影した例。しかし実際は距離や明るさが適合せず、望遠レンズでの撮影ではなく、広角レンズ+2倍デジタルズームの撮影になってしまいました。右は、広角レンズ+2倍デジタルズームと「10X SUPER MACRO」が組み合わさって撮れてしまった例。

 意図したレンズが使われなかった場合でも、まあマクロ撮影の出来映えとしては上々。デジタルズームも2倍くらいまでなら不自然さが出ないかも、と思えてしまいます。

 なお、撮影中に「Switch 6」のレンズをスライドさせた場合、iPhoneの望遠レンズを使うつもりでも、iPhoneが広角レンズを選んで撮影してしまうことがあります。恐らく、「Switch 6」のレンズを動かした瞬間に画面が暗くなったり焦点か変わったりして、広角レンズ+2倍デジタルズームの撮影へと切り換えてしまうのでしょう。また、これらの動作傾向は後述の「Revolver Lite」でも同様です。

「Revolver Lite」は魚眼・望遠・マクロで、レンズ回転がステキ!

 続いて「Revolver Lite」のレンズ部機能性などを。レンズ部を上にずらして使うのは前述の「Switch 6」と同様ですが、レンズの切り換え方が独特。「Switch 6」の場合は段階的に上にずらして使うレンズを切り換えましたが、「Revolver Lite」はレンズ部を回転させてレンズを切り換えます。

 なお、「Revolver Lite」のレンズは「180° FISHEYE」「2X TELEPHOTO」「10X MACRO」「20X SUPER MACRO」の4種類です。「Switch 6」にあった「120° WIDE ANGLE」は、「Revolver Lite」にはありません。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Revolver Lite」のレンズは4つ。iPhoneのデュアルレンズのそれぞれで2つのレンズを使えます。レンズは上にずらして使い、右写真のレンズ位置だと「180° FISHEYE」と「2X TELEPHOTO」が使用可能。iPhoneで「1x」(広角レンズ使用)なら「180° FISHEYE」撮影、「2x」(望遠レンズ使用)なら「2X TELEPHOTO」撮影です。レンズがスライドして所定の位置でレンズが安定的に固定されるのは、「Switch 6」と同様です。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 「Revolver Lite」のレンズは4つ。iPhoneのデュアルレンズのそれぞれで2つのレンズを使えます。レンズは上にずらして使い、右写真のレンズ位置だと「180° FISHEYE」と「2X TELEPHOTO」が使用可能。iPhoneで「1x」(広角レンズ使用)なら「180° FISHEYE」撮影、「2x」(望遠レンズ使用)なら「2X TELEPHOTO」撮影です。レンズがスライドして所定の位置でレンズが安定的に固定されるのは、「Switch 6」と同様です。
「Revolver Lite」のレンズは4つ。iPhoneのデュアルレンズのそれぞれで2つのレンズを使えます。レンズは上にずらして使い、右写真のレンズ位置だと「180° FISHEYE」と「2X TELEPHOTO」が使用可能。iPhoneで「1x」(広角レンズ使用)なら「180° FISHEYE」撮影、「2x」(望遠レンズ使用)なら「2X TELEPHOTO」撮影です。レンズがスライドして所定の位置でレンズが安定的に固定されるのは、「Switch 6」と同様です。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 使用レンズを換える場合、このようにレンズ自体をぐるりと回します。なのでリボルバー。おもしろいレンズですネ。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 使用レンズを換える場合、このようにレンズ自体をぐるりと回します。なのでリボルバー。おもしろいレンズですネ。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 使用レンズを換える場合、このようにレンズ自体をぐるりと回します。なのでリボルバー。おもしろいレンズですネ。
使用レンズを換える場合、このようにレンズ自体をぐるりと回します。なのでリボルバー。おもしろいレンズですネ。

 この「Revolver Lite」についても作例を。レンズは同じものかな? と思いましたが、「180° FISHEYE」あたりは、「Switch 6」とちょっと違う写りになりました。

180° FISHEYE

 写真は、左がiPhoneの広角レンズだけで撮影、中央が「180° FISHEYE」で撮影、右が「180° FISHEYE」を使い画面四隅のケラレがなくなるまでデジタルズームして撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 円周魚眼ですが、白っぽい写真に?
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 円周魚眼ですが、白っぽい写真に?
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 円周魚眼ですが、白っぽい写真に?
円周魚眼ですが、白っぽい写真に?
iPhone用の変態レンズ搭載ケース こちらも白っぽい……というかコントラストが低めの写真になりました。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース こちらも白っぽい……というかコントラストが低めの写真になりました。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース こちらも白っぽい……というかコントラストが低めの写真になりました。
こちらも白っぽい……というかコントラストが低めの写真になりました。
2X TELEPHOTO

 写真は、左がiPhoneの広角レンズのみで撮影、中央がiPhoneの望遠レンズのみで撮影、右が「2X TELEPHOTO」で撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 被写体をさらに大きく写すことができます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 被写体をさらに大きく写すことができます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 被写体をさらに大きく写すことができます。
被写体をさらに大きく写すことができます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 細部の解像感も好印象です。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 細部の解像感も好印象です。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 細部の解像感も好印象です。
細部の解像感も好印象です。
10X MACRO

 左がiPhoneの広角レンズで被写体にできるだけ近づいて撮った写真、右が「10X MACRO」を使って撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース 被写体にグッと近寄って撮れます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース 被写体にグッと近寄って撮れます。
被写体にグッと近寄って撮れます。
20X SUPER MACRO

 左がiPhoneの望遠レンズで被写体にできるだけ近づいて撮った写真、右が「20X SUPER MACRO」を使って撮影したものです。

iPhone用の変態レンズ搭載ケース さらに被写体へと寄って撮ることができます。
iPhone用の変態レンズ搭載ケース さらに被写体へと寄って撮ることができます。
さらに被写体へと寄って撮ることができます。

 個人的には、「180° FISHEYE」(魚眼レンズ)より「120° WIDE ANGLE」(広角レンズ)を装備してくれたほうが汎用性という面が高いように思います。あとこの「Revolver Lite」の魚眼レンズ、ミョーにコントラストが低く写ってしまいます。これも個人的には「レンズ性能がずいぶん低い魚眼レンズ」という印象。

 ただ、魚眼レンズで撮れば、多くの被写体がとても不思議な感じで写るのは確か。また、コントラストが低い写真ですが、見方によっては「ソフトフォーカスっぽくていい雰囲気」とも言えます。そういう意味では「Revolver Lite」の魚眼レンズ、独特の味があって、もしかしたら「インスタ映えするレンズ」かもしれません。

 でもまあ、フツーに実用性とか画質とかを考えると、6個レンズ(実質5個ですけど)の「Switch 6」がオススメ。レンズ回転などのおもしろみはありませんが、iPhone 8 PlusやiPhone 7 Plusの純正カメラアプリをより楽しく使えるようになると思います。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。