みんなのケータイ

 ZTEの新端末「Blade V580」を3月末に購入してから約1カ月半。メイン端末として毎日持ち歩き、フルに使いこなす日々を続けています。今回は、この端末最大のセールスポイントである「指紋認証センサー」の使い心地をお伝えしたいと思います。

 センサーの搭載位置は本体背面の上方。縦持ちした場合、右手ないし左手の人差し指が自然と触れる場所にあります。センサー部分は窪んでいるので、目視せずとも手探りでしっかりと場所がわかるようになっています。ちなみにiPhoneの指紋センサーとは異なり、押し込んでの物理スイッチ的な機能はありません。

本体背面にある指紋センサー。注記や目印のアイコンがないので、初見ではちょっと分かりづらいかも?
実際に使う時の指配置

 初回の利用登録では、センサーに指を10回ほど置いたり放したりする作業が必要です。指紋は複数登録できますが、左右それぞれ指1本ずつでOKでしょう。センサーの配置からいって、親指はおろか中指もタッチさせるのは苦しいです。

 さて、指紋センサーの用途ですが、現状では画面ロックの解除「だけ」といってよい状況です。ただ、それでもやっぱり便利なんですよね。本体側面の電源ボタンに触れることなく、指紋センサーに指を置くだけで画面がオンになり、さらに認証も実行されます。電源ボタン操作とPIN入力、これを指タッチだけでクリアできるのですから癖になります。

指紋認証関連のセンサーは本体設定画面から
指紋の初回登録画面。センサーに指を何度も置き直すと進捗度が上がっていき、100%になると完了

 認証に失敗した場合は画面に注意メッセージが出ますが、そのまま指を置き続けていれば、繰り返し認証作業が実行されます。その状態からちょっと指をずらするだけで認証クリアとなることも多いです。ただ、一発で認証される確率が体感的には80~90%くらいなので、精度をもう一段レベルアップさせてほしいというのも本音。もちろん、指紋登録が上手くいっていないだけという可能性もあるので、引き続き注視したいと思います。

 これだけ便利な指紋認証、今後は是非使えるシーンを増やしてほしいですね。今のところは自撮り時のシャッターとしては機能するものの、Google Play決済などには使えません。画面ロック画面の通知をタップして、そのアプリを直接呼び出す際にも指紋認証が機能しません(アプリ選択状態で指紋認証すると、デスクトップ画面が立ち上がってしまう)。ここはやはり、指紋センサーのサポートが向上したAndroid 6.0へのアップグレードを期待したいですが、格安SIMフリー端末にそれを求めるのは酷でしょうか。