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富士通の新しいホームアプリ「Leaf UI」

 ドコモ端末のarrows(ARROWS)シリーズでは、「docomo シンプル UI」や「docomo LIVE UX」の他に、富士通独自の「NX!ホーム」というホームアプリがプリインストールされているのだが、このたび新たに独自のホームアプリがGoogle Playに登場した。それが「Leaf UI」だ。

 このLeaf UI、実はarrows Fit専用ということではなく、MVNO向けの端末「arrows M02」にプリインストールされている標準ホームアプリなのである。arrows M02は、arrows Fitと端末としての仕様がほとんど同一で、ハードウェア面で目立つ違いといえば指紋認証機能の有無だけ。姉妹機とも言えそうな端末なだけに、ホームアプリも同じものが使える、というわけだ。

左がMVNO向け端末のarrows M02。指紋センサーがないだけで、他はほとんど差がない

 Leaf UIの特徴は、左右フリックだけでホームアプリの基本となる画面にアクセスできること。左端のスクリーンが電話の発着信履歴の一覧で、中央がアプリやウィジェットなどを配置する増減可能なスクリーンになっている。右端のスクリーンはインストール済みアプリを一覧するドロワーで、この一覧も左右フリックでスクロールする仕組みだ。

左端のスクリーンは発着信履歴の一覧
中央は一般的なホーム画面。線の細い、オリジナルのアナログ時計ウィジェットがお気に入り

 ドロワーでは好きなアプリに“Pin!”を設定することで、いわゆる“お気に入り”アプリとしてマークでき、Pin!を設定したアプリのみ表示する画面に切り替えることも可能。よく使うアプリだけPin!しておけば、すばやくアプリを起動して使い始められる。最小限の機能を備えたシンプルなホームアプリで、操作方法が分かりやすく、色使いやデザインもあっさりしていてわりと自分好み。アプリアイコンが小さめに表示される点や、専用時計ウィジェットのスタイリッシュさも、個人的に気に入っているポイントだ。

右端のスクリーンはドロワー
Pin!を設定したアプリアイコンのみ表示。使いたいアプリを探すのが楽になる
フォルダ作成とホーム画面の増減もOK。他に凝った機能はなく、シンプルだ

 ドロワーを右端までスクロールしてしまうと、ホーム画面まで戻るのに何回もフリックしなければならないのには少し戸惑った。ホームキーを押せば一発でホーム画面に戻るのだが、せっかく左右フリックで操作性を統一しているのに、ホームキーを押すという異なる流れの操作が求められるのがなんとなく違和感があるし、もったいないなと思う。それ以外は、アプリアイコンのフォルダ整理もできるし、ホームアプリにあまり多くの機能を求めない自分にとって最適なツールだ。

 そしてちょっと残念なのは、今のところarrows Fitとarrows M02以外には対応していないこと。たしかにこの2機種でしか使えないというプレミアム感はうれしいし、サポート範囲を広げたくないというのもあるだろうけれど、このシンプルさを他メーカーの機種でも体感できるようにすれば、arrowsのファンがもっと増えるんじゃないかなあと思ったり。