みんなのケータイ

半年間使い続けているg03。ZTEのBlade Sがベースで、デザインがiPhone 6に似ているのが少し気に入らない部分。先日発表された同じBladeシリーズの「ZTE Blade V6」は背面がアルミになり、ますますiPhone 6/6sに似てきました。BladeシリーズはiPhoneを意識しすぎではないでしょうか

 5月から約半年間、使い続けてきた「g03」。Android端末は主要3キャリアのハイスペック端末を使ってきたため、ミッドレンジ端末はこれが初めての体験でした。5インチのHDディスプレイはまさしくミッドレンジですが、オクタコアCPU、1300万画素カメラを備えています。秋冬モデルが続々登場していますが、Android 6.0 Marshmallowを搭載したNexus 5XやNexus 6Pを別にすれば、それほど古くなった印象はありません。

 毎日使っているのはGmailとTwitter、Facebook、Webブラウザ、マップ、乗換検索アプリ程度。この程度の使い方だと、アプリをたくさん起動して動作が遅くなるということは、まずありません。たまに反応が遅れたり、画面スクロールでガクガクすることはありますが、イライラするほどではありません。マップの描画もスムーズです。個人的に、Android端末は方位センサーで外れクジを引かされることが多かったのですが、g03は正確なマップ表示で、安心してルートを確認できます。以前から初心者こそ快適な高性能モデルを使うべきだと思ってきましたが、g03を使ってからは、最近のミッドレンジ端末なら初めてスマートフォンを使う人にお勧めしても問題ないと認識を新たにしました。

 カメラはタッチすればすぐ撮れる「シンプルモード」のほかに、細かい設定ができる「エキスパートモード」も用意され、気を遣って撮影したい場合にも対応できます。中国メーカー製の端末らしく、セルフィ時には補正がかかりますが、強すぎることなくいい塩梅です。また、シャッター音が比較的静かな点も気に入っています。とはいえ、日本のスマートフォンも、そろそろ標準でシャッター音を消せる機能があってもいいような気がします。

「ダウンロード」アプリには、Gmailの添付ファイルも保存される。ファイルの種類に関係なく一覧でき、オフラインでもすぐに表示できるのが便利。

 地味に気に入ったのは「ダウンロード」アプリ。メールに添付されたファイルなどをダウンロードすると、ここでまとめて確認できます。ファイルの種類によって分類される一般的なファイル管理アプリもありますが、ダウンロードアプリの場合はダウンロードされたファイルだけを扱っているので分かりやすいです。EチケットのQRコードもサッと表示できて便利でした。iPhoneで添付ファイルを見る場合は、メールを開いて確認しているので、メールを探したり、もう一度本文を開いたりするのが面倒です。Android端末のこのあたりの操作は、パソコンライクで使いやすい部分だと思います。

 g03はまだ当分、快適に使い続けられそうな気がしますが、新しいモデルも気になり始めました。ただ、キャリアのロックされたハイスペック端末を買うか、潔くSIMロックフリー端末を買うか、まだ決心がつきません。もう少し選ぶ楽しさを味わうつもりです。