みんなのケータイ

 iOSとAndroidの違いはいろいろありますが、個人的には「アプリ一覧の見せ方」は特に顕著な部分だと感じています。iOSであれば、端末スリープ解除後すぐに表示される「ホーム画面」に、全アプリが並んでいます。対して、(大半の)Android端末のホーム画面には必ずしも全アプリが並ぶのではなく、アプリのショートカット、あるいはウィジェットを任意に配置できるようになっています。全アプリの一覧は、ホーム画面の下の階層にあたる「メインメニュー」で見ることになります。

おなじみの「ホーム画面」
対して、全アプリが並ぶ「メインメニュー」。今回のお題はこちらです

 isai FLのホーム画面およびメインメニュー仕様も基本的にはこれに準じています。ただ、さすがに素のAndroidとは違って、多少のカスタマイズができるようになっています。特にメインメニューのほうですね。右上のボタンをタップすると、いくつかの設定項目が並んでいます。

 利便性が高いのは、何といっても「アプリの整列」。これがないとiOS風のアプリ任意並べ替えができません。ここで「ユーザー設定」を選んだ状態で、なおかつ別メニューの「アプリの編集/削除」を実行すると、並べ替えられます。そういえば、Nexus 6(Lollipop環境)でもアプリ一覧の並べ替えはできないようでした。これはやっぱりGoogleの開発哲学なんでしょうねぇ……。「アプリの整理はあくまでもホーム画面でやってね」という。

メインメニューの設定項目
「ユーザー設定」が選べる有り難さ!

 isai FLでは、アプリ整理用のフォルダーは、ホーム画面だけでなく、メインメニュー内にも作れます。ここでフォルダー名と一緒に背景色を変更できるのもちょっと変わったポイントですね。

 そしてもう1つ、地味ながら重宝するのが「アプリの非表示/表示」です。アプリをアンインストールするのではなく、あくまでもメインメニューから一時的に非表示にするだけ。チェックボックスをオン/オフするだけで切り替えられます。

非表示アプリを選んでいるところ。一度非表示にしたアプリも、この設定を行っているときは再表示されるのでご安心を

 何故この機能が便利かというと……それはもう「アンインストールできないシステムアプリを一覧から消せる」ということに尽きます。ご存じのように、キャリア系のAndroid端末は出荷時に結構な数のアプリがプリインストールされており、しかも削除できないように設定されているケースが多々あります。

 開発者の方には申し訳ありませんが、そのアプリの中には絶対使わないと断言できるものも幾つかある訳です。本音として、こういったアプリは削除したいですが、しかし技術的・商業的な理由から難しい場合もあるでしょう。そんな中で、アプリの非表示機能は妥協の産物なのかも知れませんが、あってありがたい機能ですね。