みんなのケータイ

 多種多彩なアプリが使えるスマートフォン。仕事柄、話題になったアプリは一度は試してみるのだが、継続して使い続けるアプリはさほど多くはない。筆者の場合、ほぼ毎日使うのは「Facebook」「Instagram」などのSNSアプリ、「LINE」「050 plus」といった無料メッセージ&通話アプリ、そして、家計簿として利用している「Zaim」くらい。これらに加えて、最近頻用しているのが英語を学習するためのアプリだ。

 筆者は今年50歳になるのだが、ここ数年、記憶力が衰えてきたように感じている。とくに英語力の衰えは顕著で、簡単な英単語の意味を思い出せなかったり、海外渡航時にごく一般的なフレーズが出てこなかったりといったことが増えてきた。運動しないとにわかに身体が弛んでくるのと同じように、英語も使わずにいると確実にボキャブラリーが減っていくことを痛感している。そこで、昨年の夏から英語の勉強を再開した。スキルアップというより、若い頃に学んだことをできるだけ忘れないようにする現状維持が目的だ。

 英語の再学習のために、筆者がまず始めたのが「レアジョブ」というオンライン英会話。「Skype」を利用するサービスなので、パソコンでも、スマホでも、タブレットでも利用できる。普段はパソコンで受講しているが、受講予約した時間に自宅にいられない場合などは、スマホで受講している。レアジョブでは、オリジナル教材のPDFをダウンロードできるようになっている。通勤時間などにスマホで予習・復習ができるので重宝している。最近は、教材の音声を聞けるサービスも始まった。会員だけがアクセスできるWebページで利用できるサービスで、これもスマホのブラウザで利用可能。英文のテキストをChromeの翻訳機能で翻訳することもできる。実際のレッスンでは、音声での会話のほかに、Skypeのチャットボックスも使うのだが、講師とのやり取りは履歴として残る。それをスマホで読み返し、新しく覚えた単語の意味を辞書アプリで調べるといったこともしている。

Skypeを使うオンライン英会話は、スマホでも利用できるのが便利
Android向けにはレッスンの予約などを行えるアプリも用意されている

 筆者は他のオンライン英会話サービスは利用したことがないので、他のサービスがどのような教材を提供しているかは知らないが、Skypeを利用するサービスであれば、ほぼ同様または近い内容ではないかと思う。パソコンだけでなくスマホも活用することで、より効率よく勉強できるだろう。ちなみに、レアジョブの受講料は毎日25分のレッスンを受けられて月額5800円。筆者は若い頃、つまりインターネットが普及する以前には、高いお金を出して英会話スクールに通っていたこともあるのだが、スクールよりもオンラインのほうが圧倒的に経済的だ。素直にいい時代になったなぁ~と思う。

「Google翻訳」は、主に手書き入力で使っている

 日常生活の中で、わからない英語の意味を調べたり、英文を作成したりするときにもスマホを活用している。これまでにかなりの数のアプリを試してみたが、現在Nexus 5で頻繁に利用しているのは「Google翻訳」と「英和辞典」という無料アプリ。

 「Google翻訳」は、定番とも言えるアプリなので、すでに利用している人が多いだろう。翻訳前後の言語を設定して、翻訳したい言葉を入力すると翻訳結果が表示されるというシンプルな仕組み。おそらく操作に迷う人はいないと思う。しかも、キーボードでの入力だけでなく、音声や手書きでの入力にも対応している。さらに、カメラで読み取った文を翻訳できる機能も備えている。翻訳する文章が長くなるほど翻訳の精度は落ちるが、単語や短い文章なら実にスピーディーに翻訳してくれる。

レスポンスが早いので、英和辞書としても重宝している
英文をカメラで読み取って翻訳する機能もある
入力するだけで候補が表示されるので、素早く調べられる

 「英和辞典」も簡単に使えることが気に入っているアプリ。キーワードの入力欄に英語または日本語を入力するだけで、結果が表示され、発音や用例も確認できる。検索履歴が残り、不要な履歴だけを削除するという編集も行える。筆者は、意味を覚えた単語が履歴から削除し、単語カードのように、このアプリを活用している。

 スマホを使った英語学習を始めて約9カ月。どれくらいの成果が上がっているかは自分ではわかりにくいのだが、少なくとも英語に対する苦手意識は減ったように思う。スマホのおかげで無理せずに自分のペースで続けられるので、むしろ英語学習を楽しく感じている。

検索結果画面で発音も確認できる
用例の画面