みんなのケータイ

 この原稿が皆さんのお目にかかる頃には、おそらく巷はiOS 7のアップデートで大賑わいなことでしょう。かくいう私もご多分に漏れず“7”のとりこになっています。そう、タイトルでバレバレのNexus 7(2013)LTEモデルです。

Nexus 7(2013)

 前モデルのNexus 7は、他機種と比較するためのリファレンスモデルという業務用途で購入した、というのが正直なところですが、実際に使ってみると7インチというサイズ感とサクサク動く動作がかなり心地よく、かなりお気に入りの端末に。とはいえWi-Fiモデルでは移動中にテザリングやモバイルルーターなど回線を用意する必要があるため、持ち運びには不便でした。スマートフォンでテザリングしたアクセスポイントにNexus 7を接続する、という流れ自体はさほど「大変な作業ではないものの、毎日使い続ける端末としてはそのわずかな手間がついつい面倒に感じてしまい、「鞄からさっと出して使う」ほどまでは至らないのです。

 その後SIM対応のNexus 7も発売されましたが、今さらスペックが変わらない端末をSIM対応のために購入するのも……、というためらいと、背面カメラが搭載されていない不便さもあり、次に手を出すならNexus 7の新モデルだろう、と待つことに。いざ発表されると前モデルからするとちょっとお高めの値段ではあるものの、今まで使っていたNexus 7で足りないものを全部補完していることを考えるとお値段以上に長く使えるだろう、との判断から購入に至った次第です。

 発売前まで公式な保証は無かった各社のSIMですが、NTTドコモおよびNTTドコモ回線のMVNOであるIIJmioともに無事Nexus 7 2013で動作。また、驚いたのがテザリングで、フル充電のまま1日テザリングをオンにし、iPod touchは手持ちのAndroidを常に接続した状態でも、昼前から深夜まで12時間以上もテザリングが持続できました。LTE対応モバイルルータとしてもかなり優秀です。

IIJmioのSIMで運用中

 タブレットの性能も大幅に向上しました。前モデルも十分サクサク動作でしたが、新モデルも比較すると明らかにサクサク感が上。画面も見やすく明るくなり、スピーカーの音質も高まったので動画や音楽を楽しむのにもいい。カメラもスナップ写真程度であれば十分な画質です。

 基本的には大満足なのですが、敢えて難点をあげるならその薄さと軽さ。本体が非常に薄型軽量化された結果、片手持ちが難しくなりました。前モデルは重さと本体デザインのバランスがちょうどよく、7インチながら片手でも文字入力しながら本体をホールドできたのですが、新モデルは片手で文字を入力しようとするとやや不安定。とはいえ両手で操作するときには軽量化のため手も疲れず持ちやすいため、総合的には嬉しい軽量化ではあるのですが。

 前モデルとの価格比較だけで考えると高く見えてしまうNexus 7(2013)ですが、充実したスペックと使いやすさを考えると非常にコストパフォーマンスの高い7インチタブレットだと思います。特にテザリングを頻繁に使う自分にとってこのバッテリー持ちはかなり嬉しいポイント。さらなる新モデル発売までこのNeuxs 7を使い倒したいと思います。