みんなのケータイ

 ここ最近、ソニーの商品がいろいろつながってくれて面白い。平井社長体制になり、製品ごとの壁も取り払われ、ソニー製品を「つなげる楽しさ」が出てきたように思う。

 ここ数年、自宅のテレビ視聴環境で大活躍しているのがPlayStation 3の「torne」(トルネ)だ。地デジ番組をtorneで録画しまくり、時間のあるときに観ている。torneで特に気に入っているのが、操作性だ。電子番組表を見るのに、本当にキビキビ、サクサク動いてくれるのが快適なのだ。あの操作性、反応の良さは、是非とも他のソニー製品でも採用して欲しいと思うほどだ。

 これまでtorneで録画したものを外出先で観るために「PlayStation Vita」を使っていた。ゲームなどはほとんどやらず、torneで録画した番組を視聴するためだけにPlayStation Vitaを購入したといってもいいほどだ。実際に、長時間のフライトや海外出張時の暇つぶしに活用していたのだが、いかんせん、 PlayStation VitaとPlayStation 3をケーブルでつないで録画番組データを移動させるというのが結構、手間で面倒くさかった。

 そんな中、登場したのが「nasne」だ。nasneは500GBのハードディスクを内蔵したネットワークレコーダー&メディアストレージで、これにより、無線LAN経由で番組を移すことが可能になった。

 今年に入って、ドコモ回線はXperia Zを使用しているのだが、内蔵する標準アプリで、nasneから簡単に録画番組を移せるのがとても便利だ。無線LAN経由のため、時間がかかるかと思いきや、意外とスムーズに持ち出せるので、かなり快適に使っている。他のスマホでDLNA対応アプリを使っても、同様のことはできるのだが、やはりここは「ソニーでつながっている」という、礼儀正しさに満足度を覚えてしまうものだ。

 今のところ、何不自由なく、快適なモバイル環境でテレビを持ち出す環境を実現できている。ただ、世間を見渡すと「DTCP+」によって、宅外からリモートアクセスして番組を観られるレコーダーなども出始めている。また、大容量のハードディスクで、1週間分の番組をすべて録画する機器なども増え始めた。

 テレビ好きとしては、nasneには是非ともこういった機能にも対応して欲しいと思う。そうすれば、ぜひXperia Tablet Zも購入の検討に入るのだが。