4.7インチは大きいのか大きすぎるのか一人会議

2012年4月4日 06:00
(津田啓夢)

 大きなツヅラと小さなツヅラ、優しいおじいさんは小さなツヅラで大金持ちに、強欲なおばあさんは大きなツヅラを選んで大失敗する昔話があるが、ことスマートフォンのディスプレイに至っては、大は小を兼ねるのかもしれない。

 というのも、「GALAXY S II WiMAX」の4.7インチディスプレイを日常利用すると、それよりも小さいディスプレイを搭載したスマートフォンの画面サイズが気になって仕方がないのだ。これまでは特に小さいと感じなかったのに、ディスプレイが勝手に縮んでしまったかのような印象がある。

 メールをチェックしたり、電話をかけたり、それぐらいならばあまり気にならないが、ブラウジングやゲームアプリ、地図の表示については大きさが使いやすさに直結しているように感じる。動作がキビキビしていることもあるが、画面が大きいと同じゲームアプリでも楽しさが違う。

 また、約139gという重さもディスプレイサイズを考えれば、軽い方だろう。重さとともにチェックしたい利用時間についても、今のところ気にならない。4.Xインチ以上のディスプレイ搭載モデルの中では、むしろ長持ちではないか。

 ケータイが手の中にこじんまりとおさまる感覚が大好きで、小動物をかわいがるようにコミュニケーションを手助けしてくれる小さな相棒を愛でている。その一方で、画面サイズは情報ツールとしての利便性を大きく左右する。「GALAXY S II WiMAX」のサイズ感は、決して手の中に収まるものではないが、その分だけ情報ツールとしてかなり“イケテル”。現在、愛着と利便性がせめぎ合っているところなのだ。