「MEDIAS ES」で快適になりました

2012年4月3日 06:00
(関口聖)

 この1年、メインのスマートフォンとして「MEDIAS」シリーズを利用してきた。昨年のうちはほとんど初代「MEDIAS」で過ごし、冬からは「MEDIAS PP」を使った。初代は薄さやおサイフケータイなどに対応したことが魅力で、「MEDIAS PP」は大容量バッテリーがこんなにもスマホを使いやすくするのか、という印象が強い。ただ、どちらもアプリによってはもたつく場面があり、たとえばFacebookやLINE、pogoplugといった常駐系アプリは結局アンインストールしてしまった。

 そこで今春発売の「MEDIAS ES N-05D」を使い始めた。冬春モデルとは一緒に発表されず、初心者を対象にしたドコモの新サービス「スマートフォンあんしん遠隔サポート」対応機種、として案内されたこともあって、本誌読者の皆さんもあまり注目していなかったかもしれない。ただ、1.5GHz駆動のデュアルコアCPU、ユーザー領域のストレージが2GB、RAMが1GBで、裏面照射CMOSセンサー「Exmor R for mobile」の810万画素カメラ、720×1280ドットのディスプレイ、そして防水・防塵やおサイフケータイなどにも対応するなど、春モデルのなかでは「Xi」を除き、ハイエンドなスペックに仕上げられた機種。

 実際使い始めてみると、これまでのMEDIASシリーズで感じたもたつきが今のところ見られず、各種アプリをさくさく利用できている。たとえばspモードメールアプリもさくっと表示して、さくっとメールを作成できる。1年前に初代「MEDIAS」を購入した人にとっては、使い勝手がほぼそのままで、より快適に利用できる機種としてオススメだ。もっともユーザーインターフェイスなどではあまり違いがないので、機種変更時に味わえる新鮮さとはちょっと縁遠くなるかも。

 この快適さが、ハイスペックなデバイスの採用によるものか、NECカシオのチューニングによるものか、まだ取材していないので、はっきりとしたことは言えないが、さまざまなアプリを自由に使えるスマートフォンの魅力をあらためて感じる。ただ、バッテリーについては「MEDIAS PP」より少し減り、シングルコアからデュアルコア、ディスプレイも高精細になったこともあってか、どんどん消費するように感じている。ただ、これは「MEDIAS PP」と比べて、ということで、他のスマートフォンとあまり変わりないだろう。

 ちょっと誉めすぎ? な現時点での印象だが、たまに突然再起動したりするなど、あれれ? という場面はある。これまでの経験で、Androidスマートフォンは、使っていくうちになんだか動作の軽快さが薄れるような印象もあるので、今後、どういった使い勝手になっていくか、注目したいところだ。