「GALAXY NEXUS」用ハードケースを購入
これまで、スマートフォン用のケースにはあまりお世話にならずに過ごしてきたのだが、「GALAXY NEXUS SC-04D」だけは違った。4.7インチの画面がデカすぎるのだ。
スマートフォンを片手で使うか、両手で使うかという、スタイルの違いはこれまで、筆者の中ではあまり大きな問題にはならなかった。今となってはスリムといえる、折りたたみ型のフィーチャーフォンに慣れ親しんだ日本人は片手操作が基本で、そういえば外国人はiPhoneを両手で使っているイメージかな? などと勝手に想像していたぐらいだった。
iPhoneぐらいのサイズなら片手操作でも問題ないが、“普通のスマートフォン”という位置付けで登場しながら、4.7インチという大画面を採用した「GALAXY NEXUS」では、筆者の手では画面の隅に指が届かなくなってしまった。「主要なボタンは画面の下側に集めて下さい開発者の皆さん!」と1日に何度も思ってしまう。しかたなく、片手のまま少し持ちなおす、諦めて両手を使う、といった事が起こる。そんな時、片手操作で地味にストレスとなるのが、落下させることへの恐怖だ。少し手元が狂ったら、あるいは指先がツルっと滑ったら、確実に落としてしまう……そんな綱渡り的精神状態を操作の度に味わっていると、振り返ってみると「快適」とは感じられないものだ。コンテンツの利用という意味では大画面の快適さや迫力といった魅力を実感しているだけに、複雑な気分である。
というわけで、落下させる恐怖に耐えかねて(こう書くと大げさだが……)「GALAXY NEXUS」用のケースを購入した。もともと薄型の端末だが、厚みの増加は最小限に抑えたかったのと、海外市場で発表されている「GALAXY NEXUS」のホワイト・バージョンに惹かれていたので、ケースとしてスリムなハードタイプで、シンプルなホワイトのモデルを探した。
ケースの購入自体は「GALAXY NEXUS」が発売され入手してからほどなくして検討を始めたので、気に入ったものが見つかるまで3カ月ほどかかったことになるのだが、その甲斐があってか重視したポイントを満たす製品に出会えたようだ。
一番評価したいのは、端末側面のボタンを露出させる部分の処理だ。この部分にざっくりと大きくスペースを空けてしまうケースが多いのだが、今回購入したケースはボタンの形に沿って穴が空けられている(ボタンを押しやすいよう周囲はくぼんでいる)。これにより、側面の見た目が綺麗になるだけでなく、真正面から見ても、画面の左右にわずかに被さるケース部分が綺麗に左右対称に見え、非常にスッキリとしているのだ。
上部と下部の、端末本体が露出する部分は、「GALAXY NEXUS」と組み合わせても違和感の少ないカーブで構成され、一体感はなかなかのものだ。偶然かもしれないが、ケースのパーティングライン(成型上の合わせ面)は、端末本体のパーティングラインと同じ位置にあり、本来なら汚らしく見えてしまう部分も妙に一体感がある。
本体カラーは艶のあるホワイトを選んだのだが、当初予想していなかった効果として、グリップの良さが挙げられる。握りやすい、ということではなく、指先のグリップの話だ。「GALAXY NEXUS」本体の背面は細かい凹凸のある加工なので、指先は引っかかってくれず、画面操作のために持ち方を変えると、端末を“指の上に乗せている”という感覚になる(これが怖い)のだが、このケースなら指先がぎりぎりグリップして掴んでいる、という感覚が残る。指先が滑って落としてしまうという事態は、減らせそうだ。