呼び出し方にコツがいるIS02の「ツールボックス」

2010年10月12日 06:00
(村元正剛)

 仕事柄、いろんなスマートフォンに触れているので、取扱説明書を読まずとも、だいたいの操作はわかるようになってくる。しかし、これは反省すべき点なのだが、それゆえに重要な機能の存在を見逃してしまい、使い続けていくうちに「こんな機能もあったのか!」「これは便利かも!」と気づくこともある。

スタートキーを画面の方向になぞると「ツールボックス」が表示される

 IS02を使っていて発見したのが「ツールボックス」という機能だ。ディスプレイの真下(横向きにしている場合は右側)にあるスタートキー(ウィンドウズのアイコン)を、画面の方向になぞると3つのアイコンが表示される。これらを選択することで、画面の一部を拡大する「拡大パッド」を使ったり、指1本でカーソルの移動や項目の選択などを行える「マルチファンクションパッド」を表示させたり、「タスク切り替えパッド」を表示させて、実行中のアプリを確認したりできるのだ。

 もちろん、この「ツールボックス」は決して“隠れ機能”ではなく、取扱説明書にも大きく説明されている。購入した当初に気づかなかったことは、“わかったつもり”になっていた自分の落ち度に過ぎない。

 しかし、この「ツールボックス」は呼び出し方に少々コツがいる。軽くなぞるだけでは反応してくれず、しっかり触れてしまうとスタートキーを押したことになり、スタート画面に戻ってしまったり……。ボクの個人的な感想ではあるが、指の腹を寝かせるようにして、画面の端に隠れたページをペラッとめくるような感じでなぞるとスムーズに呼び出せるようだ。それも、この機能の発見が遅れた一因かもしれない。

 ともあれ、最近では、ボクにとって「ツールボックス」は欠かせない機能になりつつある。とくに重宝しているのが「拡大パッド」だ。IS02はマルチタッチに対応してないので、2本の指で画面を拡大するといった操作ができない。Webページの文字が読みづらいときなどは、拡大・縮小のスケールを表示させて動かす、あるいは画面を2回続けてタッチするといった操作が必要なのだが、「拡大パッド」を使うと、画面の横幅に合う状態で表示させて(デフォルトで、だいたいそのように表示される)、小さい文字を読むときなどだけ「拡大パッド」を用いることができる。

 片手で操作したいときは、ケータイの十字キーのような感覚で使える「マルチファンクションパッド」も便利だろう。いろんなアプリを次から次へと起動して、動きが鈍くなったなぁ~というときには「タスク切り替えパッド」も重宝する。終了させたいアプリに切り替えて「×」をタッチして終了させればいいのだが。しかし、これらのパッドはタッチ反応にいまひとつ不満があるので、ボクはあまり使ってはいない。

「拡大パッド」はWebページの閲覧に便利。とくに視力低下が気になる中高年層にはうれしい使いこなせたら便利そうな「マルチファンクションパッド」