タッチパネルを脇役に

2010年3月17日 06:00
(関口聖)

 メールを作成するたび「最近、ちょいと文字入力が遅くなってきたなぁ……」と印象を与えていた関口の「F-01B」だが、何が原因がよくわからない。そもそも勘違いかもしれないのだが、最初のころはそういったイライラがなかったことを思い起こすと、何かが澱のように貯まったのだろうか、ということで、とりあえず大量に受信していた各種メールマガジンをメール受信BOXから削除してみたところ、文字入力のレスポンスが向上した気がする。

 というように「快適な操作」は、毎日手にするケータイにとって、非常に重要なポイントだ。新機種が登場するたび、いろいろと工夫が加えられているところだが、この2年ほど最も大きなトレンドになっているのは、タッチパネル。ただ、「ケータイでタッチパネル」と言えば、メインメニューや文字入力(F-01Bは、なかなか精度が高い手書き入力が利用できる)などが注目されがちだが、その他の部分でも手放せない便利さを感じている。

 その1つがiモードブラウザを使うとき。縦長サイトにアクセスしたとき、画面スクロールの手段として使うのだ。画面の端をそっと触って、上下に動かす。スクロール速度も良好で、加速度も反映されたりして使いやすい。Twitterのようなサイトを見るときにはピッタリだ。

 また、iモードサイトを見ながら受信したメールを見て、今すぐ電話しなきゃ! というときにもタッチパネルが役立つ。タスクが2つ立ち上がっていると、MULTIキーを押しても発着信履歴やアドレス帳が呼び出せないのだが、MULTIキーから「ダイヤル発信」を選べば、タッチパネルで発着信履歴/アドレス帳呼び出せるのだ……いや、もちろんそういった状態でもMULTIキーから発着信履歴を呼び出せるほうがなお良いだろうが。

 ケータイのタッチパネルと言えば、メニュー操作、文字入力、カメラ利用時のフォーカス指定など、「主な操作手段としての利便性」が追求されることが多い。そのあたりも確かに重要ではあるのだが、そこにとらわれてしまう必要はない。他のインターフェイスとの併用で、さらなる進化も期待したい。