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auの3G網に対応した「g07+」の本当のところ

【g07+】

 以前、海外出張でDSDS対応のgooのスマホ「g07」を試したが、新たに「g07+」が発売されたので試してみることにした。

g07+

 外観上は大きな違いが無いマイナーモデルチェンジといった雰囲気だが、通信の面では新たにauの3Gネットワークがサポートされている。サラッと書いたが、この“auの3Gネットワーク”がキモである。

SIM 1にドコモのSIMカード、SIM 2にXperia Z3のSIMカードを装着して使ってみた。SIM管理アプリには「通話専用SIM(au)」という項目が用意されている

 auの場合、すでに主力スマホ製品は4Gに完全移行しており、CDMA2000ベースの3Gネットワークには非対応となっている。4G端末ではVoLTEのみの対応となり、3Gでの通話は行えない。なので、au系のUQ mobileやmineoといったMVNOのVoLTE対応SIMをg07+に装着しても使えないということになるので、その点には留意する必要がある。auの端末で言うと、Xperia Z3 SOL26のようにLTEには対応するが、VoLTE非対応という端末に装着されているSIMカードや、そもそもLTEに対応していない3G端末で使っているSIMカードであれば、g07+に装着して通話可能だ。

 また、DSDS対応のデュアルSIM端末とはいえ、データ通信が行えるのはどちらか片方のSIMとなるので、現実的にはドコモ系のMVNOに乗り換えたいが、au網の電話番号に電話がかかってくるので、なかなか手放せない、というユーザーにはうまくハマる端末なのかな、といった印象だ。

 前モデルのg07同様、2万円を切る価格設定なので、それだけでも魅力的ではあるのだが、対応SIMを持っている人にとっては一層魅力的なのかもしれない。