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au 3G網対応でデュアル待受「gooのスマホ g07+」、1万9800円で発売

ディスプレイはIGZOに、カメラやコンパスも強化

「g07+」

 NTTレゾナントは、「gooのスマホ」ブランドのスマートフォン「g07+(グーマルナナプラス)」を発売した。価格は1万9800円(税抜、以下同)。同社直営の「gooSimseller」では「OCN モバイル ONE」のSIMカードとセットで1万7800円で提供される。

 「g07+」は、SIMロックフリーのAndroidスマートフォン「g07」を強化したモデル。製造はコヴィアが担当する。

 2枚のSIMカードでLTE+3Gで同時に音声通話を待ち受けられる「DSDS」をサポートし、新たにau 3G(CDMA2000)方式に対応。NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアのネットワークを利用可能とする。

 ただし、au網ではVoLTEとLTEデータ通信には対応しないため、VoLTEプランでは利用できない。au系のMVNOではUQモバイルやmineoなどのVoLTE非対応のプランであれば利用できる。

 5.5インチのフルHDディスプレイには、新たに高精細・低消費電力なIGZO液晶パネルを採用。タッチパネルも改善を施し、より精度の高い操作が可能という。

 カメラは赤外線カットフィルターを搭載し、より自然な写真を撮影できるとする。コンパスは「g07」よりも精度の高いEコンパスを搭載した。

ブラックパネル
ホワイトパネル

 筐体ではアルミ加工の品質を「g07」より高品質なものとし、質感を向上したという。ボディカラーは「g07」と同様にブラックパネルとホワイトパネルの2色展開。

 ソフトウェアでは、検索アプリ「goo アンサーチ」と「goo メモ」を発売にあわせリニューアル。goo アンサーチの検索結果をメモとして保存する機能や、goo メモの端末間同期機能を追加している。

 OSはAndroid 6.0で、Android 7.0へのバージョンアップを予定している。チップセットはMediaTekの「MT6750T」(オクタコア、1.5GHz×4+1GHz×4)で、メモリは3GB。ストレージは32GBで、最大128GBのmicroSDXCカードをサポートする。背面カメラは1300万画素で、インカメラは800万画素。指紋センサーを搭載する。

 ネットワークはLTE(Band1/3/8/19)とW-CDMA(Band1/6/8)、CDMA2000(BC0、BC6)、GSM(850/900/1800/1900)をサポート。SIMカードはmicroSIM+nanoSIM(microSDと排他利用)の2スロットを搭載する。

 Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/nに対応する。バッテリー容量は3000mAh。大きさは約152×75.6×7.9mmで、重さは約150g。

【お詫びと訂正 2017/03/27 17:47】
 初出時、LTEおよびW-CDMAの対応バンド表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

「g07」はシリーズ最高の売れ行き、auケータイユーザーも移行できるアップデート

 NTTレゾナントが企画し、パートナーメーカーと共同で開発する「gooのスマホ」シリーズ。「goo」事業を統括する鈴木基久氏は、「キャリアやスマートフォンメーカーが作らない、ユーザーからのニーズはあるけどニッチな端末を作り続けるという独自路線をとる」と話す。

 NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏

 「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)で低価格」という特徴を打ち出した前モデル「g07」は過去最高の売れ行きとなり、「メーカーに2回“おかわり”(追加発注)した」という。

 一方、「g07」では「ユーザーさんからリクエスト、ダメだし、ご相談をいただいた」(同氏)として、「g07+」ではその声を開発に反映した改善を施しているという。

 新たにauの3G(CDMA2000)ネットワークに対応した狙いは、auのフィーチャーフォンユーザーのSIMフリースマホへの買い換えだ。

 格安スマホに乗り換えたいが、大手キャリアに加入していたり、“2年縛り”で解約金が発生したりといった理由で解約できないユーザーに対して、「今の大手キャリアは音声専用で使い、データ通信用に格安スマホを契約すると、料金を抑えて使える」(同氏)と訴求していくという。

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