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ドコモの“プラチナバンド”対応、au版「HTC 10」をSIMロック解除
【HTC 10 HTV32】
2017年5月22日 06:00
5月は大手キャリアの夏モデルが発表されるシーズンだ。ソフトバンクはすでに4機種を発表。NTTドコモとauの夏モデルも、月末に開催される発表会で明らかになるだろう。
1年間「HTC 10 HTV32」をメイン端末として使ってきた筆者は、そろそろ機種変更しようかと考えている。新しい機種や技術を試してみたいからだ。
「HTC 10」自体は1年使っても動作に不満はないし、やや後発だったがAndroid 7.0のバージョンアップも配信された。デザインを気に入っていたり、内蔵スピーカーが優秀だったりと、そのまま置き換えてしまうのもったいないように思える。
そこで、新機種購入後は、「HTC 10」は“音楽プレイヤー”にすることにした。音楽サービスがカウントフリーになっているMVNOで使うつもりだ。
そうと決まれば、まずはSIMロック解除だ。購入から半年を経過しているので、auのSIMロック解除の案内ページからスムーズに解除できた。ちなみに、auでは解約後した機種や白ロムのSIMロック解除も受け付けている。以前Galaxy S6 edgeで紹介したように、店頭での手続きとなる。
「HTC 10」には、特にSIMロックを解除するメリットがある。auで販売されている機種では珍しく、ドコモの“プラチナバンド”に対応しているのだ。auが公開している「SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧」というページでは、実装されている周波数を確認することができる。「HTC 10」は、ドコモのLTE Band19やW-CDMA Band6(これらがいわゆるプラチナバンド)に対応していることが分かる。
「HTC 10」の対応バンドからドコモがLTEサービスを提供している周波数帯のみを抜き出すと、Band1/3/2/19/21をサポートしていることになる。ドコモのほとんどのエリアで利用できそうだ。
一応注意が必要なのは、auは他キャリアでの動作を一切保証していないということ。そこで筆者は、試しにHTC 10にNTTドコモのSIMカードを入れて1カ月ほど使ってみた。1カ月使った結果、圏外の表示を見ることはほとんどなく、予想以上に違和感なく使えてしまった。テザリングも問題なく利用できる。auが案内している通り、ドコモ網ではVoLTEを利用できないが、サブ端末としてなら困ることはないだろう。
とはいえ、ネットワークが最適化されていないように感じる場面はあった。たとえば、Wi-Fiをオフにしたときに、ドコモSIMを挿していると3G→LTEに切り替わるがこの切り替えに数秒程度の時間がかかることがあった。また、1カ月に2~3回くらい、LTEが弱い場所に行ったときに再起動するまで通信ができないこともあった。
大手キャリア向けのAndroid端末は、キャリアに最適化するように調整されているので、使いたいキャリアが販売する端末を使うのがベストだろう。一方で、好きな端末を好きなキャリアで使えるというのは、一ユーザーとしては素直にうれしい。端末に関しては、“選べる自由”は多ければ多いほどいいようだ。