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「AXON 7」ユーザーが見た、5月25日発売の「BLADE V8」

【AXON 7/BLADE V8】

 5月22日、ZTEが「ZTE BLADE V8」を日本で披露、25日に3万4800円で発売すると発表した。

 発表会の会場は東京・青山にある「ピエール・エルメ・パリ 青山」の2階。端末の特徴であるデュアルレンズカメラで、ピエール・エルメのおしゃれなスイーツをSNS映えする写真として撮影できるという趣向だ。

中央のパネルにある背景のボケた写真は「ZTE BLADE V8」で撮影されたもの

 この日、筆者はうっかり朝食(という名のウィダーインゼリーの摂取)を忘れて会場を訪れたのだが、2階は厨房も兼ねているフロアのためか、あるいはこの後の撮影用に出されたスイーツを作っているためなのか、終始ミルクやバター、砂糖のあま~い香りが漂う中でプレゼンテーションを聞くことになり試練の1時間となった、のはさておき、現役「AXON 7」ユーザーとして「BLADE V8」のデュアルレンズカメラの具合は気になるところである。

 「AXON 7」のカメラアプリでは、起動した後に、スワイプして左に移動すると「動画撮影モード」に、右に移動すると「マニュアル撮影モード」に簡単に移行できるようになっている。「BLADE V8」のカメラアプリでは、右に移動すると「デュアル撮影モード」になり、ボケを活かした撮影か、3D撮影かを選択するようになっていた。特徴になっている機能に簡単にアクセスできるという形だ。「ボケ」撮影モードでは、スライダーでF1.0~F8.0を選ぶことができ、近くの被写体(約2m以内)を撮影する場合に背景のボケをコントロールできる。

「ボケ」撮影モード。スライダーでF値を設定するだけと簡単

 カメラは、メインのデュアルレンズカメラ(1300万画素+200万画素)のみならず、インカメラも1300万画素+LEDフラッシュと、カメラのトレンドの最先端を行く内容。カメラ機能の仕様や楽しめそうな雰囲気は「AXON 7」を凌ぐ内容というか、少し悔しい感じがする内容である。

 「BLADE V8」全体の印象は、ZTEらしい、価格帯を超えた機能が詰まっていると感じた。まずディスプレイはフルHDのIPS液晶で、RAMも3GBと問題なし。チップセットはクアルコムのSnapdragon 435で、Androidスマホでも採用が増えてきたフロント側指紋センサーは高性能でホームボタンも兼用できるタイプだ。デュアルレンズのカメラ部分は派手に見立たせるデザインでないのは好印象。背面はアルミ素材で、全体にチープな印象は無い。

 やや物足りないのは無線関連で、LTEは下り最大150Mbps、Wi-FiはIEEE802.11b/g/nと、ここはクラスや価格帯に準じた仕様といえそう。とはいえ、SIMロックフリーのスマートフォンとして、DSDSなどのポイントも押さえている。チップセットやモデムにハイレベルの処理能力を求めない限り、十分以上の内容といえそうだ。