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arrows NXの新機能「パーソナルノート」とは?

【arrows NX F-01J】

パーソナルなあらゆる情報は「パーソナルノート」で安全に管理したい

 ハードウェアの圧倒的な耐久性能の前に隠れがちだが、arrows NX F-01Jではソフトウェア部分もさりげなくパワーアップしていたりする。中でも注目したいのが「パーソナルノート」という新機能。実はこれ、前モデルまで「パスワードマネージャー」と呼ばれていた機能をリニューアルしたもの。ゼロから作られた新しい機能というわけではないのだけれど、使い勝手はかなり変わっている。

 従来のパスワードマネージャーは、ログインが必要なWebサービスやアプリのID・パスワードをまとめて登録、管理できるものだった。ID・パスワードの入力フォームにフォーカスを合わせると、キーボードの上にパスワードマネージャーを呼び出すバーが表示され、そこからID・パスワードを選んでフォームに貼り付けることができ、さらにID・パスワードをそのWebページやアプリ画面にひもづけて、より少ない手数でログインすることもできた。前モデルのarrows NX F-02Hでは、虹彩認証との連携で安全に保管できるのもウリだ。

 ところが、実際の用途としては、ID・パスワードだけでなく、銀行口座やクレジットカードの情報を登録するなど、ユーザーが独自に工夫して使う例も多かったようだ。であれば、最初からID・パスワード以外も管理しやすいように汎用性をもたせてはどうか、との考えでツールの性格を大きく変え、F-01Jで「パーソナルノート」にリニューアルしたというわけ。

 パーソナルノートでは、登録する項目名を選択してから実際の番号などのデータを入力する。従来通りIDやパスワードという項目名もあれば、カード番号、有効期限、セキュリティコードといったクレジットカードを想定したもの、口座番号、店舗番号など銀行口座を想定した項目名なども用意されている。一覧にない項目名にしたい時は手入力も可能だ。

パーソナルノートに登録した情報の一覧
ID・パスワード以外にも項目名を選ぶことができ、自由入力も可能

 登録した情報は、いつでも参照できるのはもちろん、これまでと同じくWebサイトやアプリ上のフォーム画面で文字入力する際に、キーボード上のバーからすぐに呼び出すことが可能。虹彩認証と組み合わせることで自分だけが容易に参照、呼び出しできるので、安全かつ利便性の高い機能となっているのもこれまで通り。

あらかじめフォームに入力する可能性があるログイン情報などを登録しておく
キーボード上の「パーソナルノートからの引用」をタッチして呼び出し
画面下部に表示される一覧から「パスワード」を選択するだけで、該当のフォームに貼り付けられる
データは虹彩認証で守られる

 筆者の場合は、このパーソナルノートでクレジットカード、銀行口座、自宅とオフィスの住所や郵便受けのダイヤル番号、電子マネーのチャージ用パスワード、各種オンラインサービスのログイン情報なんかを登録している。大量の件数を登録するのには手間がそれなりにかかるけれど、データのバックアップやリストアも可能で機種変更などの際にも引き継ぎに苦労しないから、ガンガン登録していくべし。

クレジットカード情報や住所などもわかりやすくデータ保管しておける
文字数が長くなりがちな住所も、フォームへの入力が簡単に
登録したデータはバックアップ可能。機種変更する際も安心だ

 最近ではChromeブラウザ自体が、フォーム上でIDを候補表示し、選ぶだけでそれにひもづいたパスワードや個人情報などを一括入力できる機能を実装していたりもする。これはこれで便利だが、余計な情報や誤った内容が入力されてしまうこともあるのが困りもの。

 しかし、パーソナルノートは、入力する内容を1つずつ選んでいく形なので、操作の手間は増えるが、その分入力ミスは起きにくく、結果的に効率良く入力できることの方が多い。忘れた時にいつでも参照しやすい情報管理ツールとしても役立てられることも考えると、なかなか使いこなしがいのある機能なのだ。