みんなのケータイ
Qua phone PX用ケースを選ぶなら‟クイック”なのか?
【Qua phone PX】
2016年10月12日 06:00
前回は「Qua phone PX」に格安のハイレゾイヤホンを組み合わせてみた(関連記事)。だがスマホと組み合わせるアイテムと言えばカバー、ケースが第一である。人によってはスマホと同時に購入することだってある。スマホにケースは欠かせない。
が、読者も薄々気付いているとは思うがQua phone PXのケースは少ない。というか家電量販店を覗いてみてもなかなか見つからない。あるのはiPhone、AndroidならXperiaといった人気モノたちのケースばかりだ。おのれ。
ま、複数キャリアで展開されているスマホにかなわないのは仕方がない。困ったときはauオンラインショップを覗いてみよう。執筆時点で9種類のカバーが用意されていた。一番安いもので2376円(税込/以下同)、高いものでは5940円。中心価格帯は3000円台。なお人気のiPhone 7は同ショップに78種類用意されており、ケースの最低価格は1944円からの模様。悔しい……。
ともかく、以下3456円の扉付きのケースを2種類買って使い比べてみた。果たして3000円も出す価値はあるのか?
(1) Qua phone PX 窓付ブックタイプケース/ブラック/3456円(以下、窓付)
(2) Qua phone PX クイックケース/ホワイト/3456円(以下、クイック)
前々回で触れたが、Qua phone PXの良さは軽さである(関連記事)。だがカバーを付けると両方とも厚いレザー調で、重さは窓付が47g(実測、以下同)、クイックが62gと本体の軽さを台無しにしてくれる。だがこれは他のスマホも同様なので許容範囲だ。それに装着してみると数字ほど重い感じは受けない。
ただし分厚いので、ポケットに入れづらくなる。おサイフケータイの感度が心配だったのでモバイルSuicaを改札や自販機、コンビニでしつこく使用してみると、タッチの反応は窓付が若干上で、本体のみと遜色ない。クイックでは一瞬反応が遅れる。とはいえ反応しないわけではないので実用上問題は無い。
両ケースともすぐに気付くメリットは滑りにくさ。が、これは当たり前過ぎる。同様に共通のデメリットは大振りになり片手操作が難しくなること。ケース装着中は両手操作が当たり前になる。カメラを使うときは扉があるケースの悲しさで、どちらのケースも扉が邪魔になる。一応カメラの前で折りたためるようになっているが、結局扉開いて撮影するだけでいいや……となる。ま、このあたりも予想の範囲内だ。
クイックの場合、本体の「設定」→「クイックケース」を有効にしておくとパカパカ開閉するだけでロック&ロック解除(というかスリープ)が可能。ケースのせいで開閉がわずらわしくなるかと思いきや、そんなことはない。これはすぐに便利と実感できる(開くだけでスマホ内を覗き見されるが)。
逆に窓付の窓は一見便利そうで役に立たない……。たしかに通知情報や時間を確認できるものの、この表示自体はケースに関係なくロック画面に表示されている。単にいつもの画面の上半分が表示されているだけ。だったらケースを開くだけでいいや……。
さらに窓の上からタッチ操作ができないわりに、カバーの上から中途半端にタッチに反応し、それが誤操作、誤反応につながる。ケースを閉じているのに勝手にホーム画面のアイコンが移動したり。余計なことを!
というわけで買うならクイックケースがオススメ……と書きたかったのだが、滑り止めとスマホの保護が目的なら2376円のハイブリッドカバーで十分だろうし、扉が無いぶんカメラも使いやすいだろうし……あれ? 一番安いケースが一番実用的なのか?
なかなか実物を手にして購入できないQua phone PXのケース、シンプルに選ぶのが良いかも。それでもネットを眺めながらグダグダ悩んで選ぶ時間が楽しいんですけどね。