みんなのケータイ
「安いから」で買ってみたQua phone PXは……軽い
【Qua phone PX】
2016年8月15日 12:00
今回、ガラホ(Android搭載のフィーチャーフォン)の「AQUOS K SHF31」から、スマホの「Qua phone PX」に変更した。もともとVoLTE対応のスマホが欲しかったので機種変更したかったのだが、検証用に非VoLTEのSIMを残す必要があってURBANO L03とGALAXY S5 SCL23という2014年モデルを粘っこく使い続けていたのである。
Qua phone PXを選んだ理由はシンプルだ。「安いから」。だが、当然安物買いの銭失いはしたくない。安いと言ったって一括5万1840円/実質2万5200円である(auオンラインショップの機種変更時・税込価格で以下同じ。実際はヨドバシカメラで購入)。
auの他の機種を見てみるとAQUOS Uが一括5万2920円/実質2万5200円でほぼ同じ。だが、「存在を忘れていた」という大変間抜けな理由で購入時は一切考慮に入れなかった。
ただほらAQUOS Uにはハイレゾ無いし……あ、だけど通信速度は下り最大225Mbpsなのね、あ、へぇ、そうなんだ……(Qua phone PXはハイレゾ対応だが下り最大150Mbps)。ワンセグ/フルセグ非対応でおサイフケータイには対応という点はPXと同じ。メモリーやCPU、OSも同じ。うーん、あれ、AQUOS Uでも良かったのでは……。
若干ショックを受けつつ次の候補へ。HTC 10は一括7万8840円/実質3万7800円。ただし、おサイフケータイ無し。これはモバイルSuicaを当たり前のように使う筆者としては選びにくい。
Xperia X Performanceは一括9万2880円/実質4万3200円。店頭で購入する際、筆者の場合、機種変更だと1万円安くなるとのことだったが、それでも一括8万円……。
どうせなら一括で買いたい(ヨドバシのポイント付くし、毎月の請求額も分かりやすい)が、8万円となるとグッタリくる金額だ。5万円でも痛いが8万円を知ったあとならその痛みも和らぐ。
それにこれまで買ったことが無いメーカーの機種がいい。Qua phoneはauオリジナルブランドだがPXはLG製。筆者がこれまで買ったスマホを思い浮かべると、京セラ、シャープ、サムスン、HTC、ソニー、アップルあたりで、LGのスマホは無い。
というこの最後の判断が決め手になり、実機に触れることなく購入。そのせいで手にしたときの「軽さ」は驚いた。「え、こんなに軽いの?」と不安になったほどだ。スマホというのはギッシリした精密機器であり、小さくとも重量感があるものだ。しかも最近は大画面化。重さ=ハイスペックである。軽いと性能も軽いんじゃないか。
だが、これが心地よいのである。使い続けているうちに「軽いことは正義」とすら思えてくる。そもそもQua phone PXの重量は127gだ。これがドコモのXperia Z5 Premiumなんて181gだ。前述のXperia X Performanceは165g、HTC 10だって161g、筆者がそれまで使っていたURBANO L03は154g、GALAXY S5は147g。
他の機種より20~40gくらい軽い。最近の単3電池が1本20g前後。単3電池1~2本分軽い。これはポケットに入れていると結構大きい差である。とくに夏の薄手のファッションでは、この電池1本、2本がポケットに与える影響は大きい。ポケットの重さでいろいろずり落ちている人はスマホを軽くするとだいぶ変わる。
さらに片手操作への影響も大きい。筆者は小さなスマホが好きなのだが、それは片手操作重視だからだ。だがQua phoneは5.2インチの画面サイズ。イマドキの大きなスマホだ。しかし、その軽さのおかげで片手操作はほんと快適。落とす不安がこれほど薄れるのか、と思う(まぁ落とすときは落とすのだが)。
これが重いスマホにしてみたまえ、片手操作を続けていればやがて手がプルプル震えてくるぞ。そこまで無理して片手操作をする必要もないけど。
操作感のほうも2年前の機種から変更すれば、十分軽快、進化した感を味わえる。もちろん最新機種同士で比較すると、「最先端には敵わんなぁ」と思うものの、格安スマホや型落ちとも比較すれば負けない。
購入時の期待感がさほどでも無かったというのもあるが、使ってみると「お、ええやん」「コレ、ええやん!」と思うこと多々(なぜか頭のなかではエセ関西弁だ)。そろそろ機種変更の人はぜひ購入候補に加えてやってほしい。ただAQUOS Uも1g重いだけの128gですがね……。