みんなのケータイ

スポーツ中継サービスに期待!

【AQUOS ZETA SH-04H】

いつも居間で利用しているiPad Air 2に「NHKスポーツ」のアプリをインストールして、放映されていない競技や見逃した競技をチェック

 リオディジャネイロでくり広げられたアスリートたちの熱き戦いが終わり、続いて、9月7日からはパラリンピックが始まる。今回のリオディジャネイロで開催されたオリンピックは、日本と12時間の時差があったため、夜中に目をこすりながら熱戦を見たり、翌日は昼間にウトウトしてしまいそうになった人もいたはず。

 そんな時差をうまく助けてくれる存在として、今回もNHKや民放テレビ局がインターネット経由の動画配信を提供していた。深夜から早朝にかけて行われた競技のハイライトを動画で配信したり、テレビでは放送されない競技の模様をライブ配信していた。筆者は居間で使っているiPadにアプリを入れ、男子サッカーや女子サッカーの試合をチェックしたり、他の注目競技と時間帯が重なり、テレビでライブ放映されない競技を視聴していた。

 これまでスマートフォンやタブレットで視聴する映像配信サービスというと、どちらかと言えば、映画やドラマ、アニメなどのコンテンツ配信サービスが注目されてきた。NTTドコモのdTVのように、スマートフォンだけでなく、dTVターミナルのようなセットトップボックスを提供したり、AppleのApple TVやAmazonのFire TVなどにもアプリを提供して、スマートフォンをトリガーに、家庭用テレビにも着実に進出してきている。

 これに対し、スポーツ関連のコンテンツ配信サービスは、スカパーの「スカパー!オンデマンド」やWOWOWの「WOWOWメンバーズオンデマンド」など、基本的にはテレビの視聴契約をベースしたものが多い。携帯電話会社関連ではソフトバンクが提供する「スポナビライブ」があるけど、ソフトバンク契約者が月額500円に対し、ソフトバンク以外の契約者は月額3000円が課金されるという、えげつない料金体系なので、今ひとつ使う気になれず……。一応、ソフトバンク回線は持っていて、会社としての方針も理解できないことはないけど、「オープン化」が当たり前のご時世に、こういうあからさまな差別化はちょっと違和感を覚えます。

DAZNのアプリをAQUOS ZETA SH-04Hにインストール。ハイスピードIGZOのなめらかな動きに期待。アプリの作り込みはもう一息かも……

 そんな中、発表当時から個人的に気にしていたのが「DAZN(ダ・ゾーン)」というスポーツコンテンツ配信サービス。今年7月にJリーグと10年間で2100億円という巨額の放映権を締結したというニュースがあったけど、英Perform Groupが国内向けに提供するサービスで、サッカーをはじめ、野球、バレーボール、総合格闘技、バスケットボール、テニス、モータースポーツ、アメリカンフットボール、卓球などのライブ配信やオンデマンド配信が視聴できるというもの。ダーツやビリヤード、ボーリング、フィッシングといった珍しいスポーツのコンテンツも楽しめる。

 最も気になるサッカーについては、Jリーグの配信が2017年シーズンからになるものの、ドイツ・ブンデスリーガ1部/2部、DFBポカールカップ、イタリア・セリエA、フランス・リーグアン/リーグドゥなど、各国のリーグやカップ戦が楽しめるという。スペイン・リーガエスパニョーラやイングランド・プレミアリーグ、オランダ・エールディビジがないのはちょっと残念だけど、今シーズンも日本人選手が何人も海外に挑戦しているので、見る試合には事欠かないハズ。ちなみに、余談だけど、このDAZNはNTTとも協業して、J1各クラブのホームスタジアムをはじめ、全国のスタジアムでのWi-Fi環境の整備やコンテンツ配信などを含めた「スマートスタジアム事業」を進めていくそうで、そういう意味でもちょっと応援したい存在。

サッカーのコンテンツが充実。ライブ配信やオンデマンド配信で試合を楽しめる

 7月の発表時は「今夏、サービスインの予定」ということで、そろそろかなと待っていたところ、8月19日に正式にサービスが開始したようで、早速、申し込んでみた。気になる料金は月額1750円と予想よりもだいぶ高めの印象だけど、1カ月の無料体験ができるので、とりあえず、9月半ばまでは試してみるつもり。DAZNの視聴できる環境としては、モバイルがAndroid 5.0以上、iOS 8.0以上のスマートフォン及びタブレットのアプリ、パソコンはWindows 8.1/10、Mac OS Xのブラウザー、セットトップボックスではAmazon Fire TV/Fire TV Stickのアプリが対応済み。今後、Play Station 3/Play Station 4、シャープやソニー、パナソニック、LGエレクトロニクスのスマートTVなどにも順次、対応していくという。

 まだサービスが開始したばかりで、自宅でしか視聴していないけど、日本語による実況と解説が楽しめる試合もあるので、まずは8月26日に開幕するブンデスリーガからチェックかな。ただ、ストリーミング配信はデータ通信量が一気に増えてしまうので、基本的にはWi-Fiのある環境のみで利用する予定。また、海外渡航時は視聴ができないそうなので、その点はちょっと悩みどころ。あとはもう少し月額料金が安くなりませんかねぇ。月額1000円を切るのはまだ難しいとしても1500円を切るだけでも随分とイメージが違うんだけどなぁ。