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「Gear 360」で動画を撮ったら、“おつまみ目線”で楽しめた!

【Galaxy S7 edge SC-02H】

 前回、「Galaxy S7 edge SC-02H」を買ったら「Gear VR」が欲しくなったこと、無料で見られるVRコンテンツがあること、自分でも撮れるようになったら、ペットや子供を撮る人は多そうだ、とご紹介しました。

「Gear 360」があれば、自分でコンテンツが作れます

 実は、自分で撮れるカメラがあったんですね~! それが7月15日に発売された「Gear 360」です。すでに湯野編集長も書かれていますが、私も手に入れて早速試しています。これはホント、新しい撮影体験になりそうです。

 Gear 360の細かい仕様についてはこちらの記事をご覧いただくとして、簡単にいえば、IPX3の防滴、IP5Xの防塵性能を備え、360度の4K対応動画や、静止画、タイムラプス撮影が可能なカメラです。

 本体だけを置いて撮影することもできますが、三脚も付属します。撮影時は本体のボタンだけでなく、スマートフォンからリモート撮影することができます。

三脚は付属。外せば地面ギリギリからの目線も撮れそう

 Gear 360に画像を表示できる液晶はないので、撮影後のデータ転送や表示、再生などは、すべてペアリングしたスマートフォンの「Gear 360 マネージャー」という専用アプリを介して行います。アプリが使えるのはGalaxy S7 edge、Galaxy S6/S6 edgeとのこと。

 まだ使い始めて日が浅いので、気の利いたスポットに撮影しにいくといったことはできていないのですが、外飲みしたときの様子を静止画や動画で撮ってGear VRで見てみたところ、普段の視点とは違う見え方がとても新鮮でした。

飲み会にGear 360を持っていきました

 そのとき自分には見えていなかった場面を、何度でも見返すことができるのです。写真は動画では自分の視線を中心に、レンズの性能で写せる範囲だけを残せます。Gear 360を使うと全部写せるので、背後や隣にいた人がどうしていたのかが後からでもわかるんですね。これが動画になるとよりリアル。ある意味逃げも隠れもできないのですが(笑)、特に大勢で集まっている場面や、どこもかしこも絶景! なんて景色を残すにはもってこいです。

 撮影したデータはまずGear 360のmicroSDカードに保存されます。Gear 360 マネージャーでGear 360内のデータを表示し、1データずつ保存操作を行うことで、スマートフォンに転送します。転送した写真や動画を見たいときは「Gear VRで見る」を選択してから、スマートフォンをGear VRにセットすると見られるようです。

 ただ、まだ撮影した画像を見るまでの手順が少々面倒かな、と思いました。特に動画は撮影時間に比例して転送時間が長くなります。うっかり5分を超える動画を撮影したところ、30分以上経っても転送が終わらず。Gear 360で撮影はできないし、受信中のスマートフォンではほかの映像を見ることもできないので、ちょっと困りました。

Galaxy S7 edgeのGear 360 マネージャーで表示してみた動画。Gear VRがなくても、指先でくるくると見たい場所を変えられます

 とはいえ、あとでその5分の動画をGear VRで見ていたら、その場に戻ったような気分になりました。ただの外飲みだったんですが、並べたおつまみの中にGear 360を立てて撮影していたので、参加者を“おつまみ目線”で見ることができたのです。乾杯している様子、箸が伸びてくる様子、無言でもおいしそうに食べる様子などを、見上げながらぐるりと見ることができました。画質がだいぶ落ちて見えたのが残念ですが、この目線は通常無理。Gear 360だから撮れる映像です。

 あとから取り込まれたmp4ファイルのサイズをみたら1.7GBでした。スティッチ作業もあるようなので、転送に時間がかかるのはしかたないかな。誰かに見せるなど、その場で楽しみたいときは、動画は十数秒くらいの短めがいいかもしれません。

 まずは、カジュアルにいろんな場所で撮影を楽しみたいと思います。Gear VRもセットで持ち歩くのはさすがに難しいのが悩みです。