音楽プレーヤーはどこ？　意外なものがなかったGalaxy S7 edge

　Galaxy S7 edgeは、プリインストールアプリが思いのほか少ない。特にメーカー系のアプリは、厳選されている印象だ。標準状態ではサムスン製の音楽プレーヤーも載っていないほど。Android標準の「Google Play Music」があるからいいという判断だと思うが、むしろ、少々削りすぎているような気もしている。

「UHQアップスケーラー」や「Adapt Sound」は深いレイヤーで設定でき、Google Play Musicにも適用される

　音楽アプリに関しては、Google Play Musicでも、楽曲をハイレゾ相当にアップスケールする「UHQアップスケーラー」や、イヤホンに合わせて音を調整する「Adapt Sound」といった、Galaxy S7 edge固有の機能は利用できる。

　一方で、Google Play MusicはやはりGoogleのサービスという色合いが濃く、microSDカードに入れた音楽を聞きたいだけというときには、ややプレーヤーの作りに無駄が多い。以前からGalaxyを利用していたユーザーのために、両方プリインストールしておいてもいいのではないだろうか。

　ほかにも、Galaxyでおなじみのアプリがいくつか見当たらない。「Sノート」や「スクラップブック」といった、Galaxy Noteシリーズではおなじみのアプリも、非搭載だ。

　実は、これらのアプリは、サムスンがGalaxyシリーズ用に用意している、専用のアプリストア「Galaxy Apps」から無料でダウンロードできる。利用にはアカウントの作成が必要だが、クレジットカードなどの登録は不要だ。これまでGalaxyシリーズを使っていた人には、懐かしいアプリもあるはず。必要なものは、ここでダウンロードしておくようにしたい。

「Galaxy Apps」からは、元々Galaxyシリーズにプリインストールされていたアプリもダウンロードできる

Galaxy用の音楽プレーヤー。過去の機種で使っていた人は、こちらの方が操作しやすいかもしれない

　筆者は、Galaxy S7 edgeを買った今でも、「GALAXY Note Edge」をしぶとく併用している。まったく使わなくなるかなと思いきや、やはりSペンとSノートによる入力は捨てがたく、展示会などでPCを開けないときに重宝している。

GALAXY Note Edgeで取ったメモを同期し、Galaxy S7 edgeからチェック

　Sノートやスクラップブックは、サムスンのアカウントを通して、データを同期することが可能だ。Galaxy S7 edgeにアプリを入れていれば、GALAXY Note Edgeで取ったメモをサッと参照できる。また、Sノートは単体でも、メモ帳として利用できる。Sメモほどの書き味は期待できないが、市販のスタイラスを使えば、文字を書くことも不可能ではない。もちろん、キーボードで文字を入力してもいい。

　スクラップブックは、GALAXY Note Edgeのときのように、Webサイトの一部を切り取って保存するようなことはできない。ただ、ブックマークまでする必要がないサイトを残しておき、あとからアクセスするときにはやはり便利。スクリーンショットとブックマークを合わせたような使い方ができる。

スクリーンショットとブックマークを合わせたような使い勝手の「スクラップブック」

　Galaxy Appsからダウンロードできるとはいえ、これらのアプリがプリインストールされていないのはやはり残念。特に音楽アプリには、まさかGalaxy Appsにあるとは思わず、最初はどこから起動すればいいのか分からなかった。

　プリインストールアプリの数を絞り、ユーザーに好きなアプリを入れさせたいという気持ちは分かるが、1つ1つの容量はそこまで大きくない。また、アプリはあらかじめフォルダにまとめられているため、ある程度数はあっても、目的のものにたどりつくことはできる。この状態なら、無理にプリインストールアプリを減らす必要はないのではないか。少なくとも、Galaxy Appsにある“元プリインアプリ”への導線は、もっと分かりやすくすべきだと感じた。