みんなのケータイ

「auでんき」を自宅に導入しての1カ月

自宅に設置されたスマートメーター

 2016年も約半分が過ぎてしまった。今年、注目のキーワードといえば「電力自由化」だったような気がしたが、今では流行語大賞を獲った後の芸人のギャグのように、すっかり誰も言わなくなってしまった。もはやなかったことになっている感のある電力自由化だが、実は物は試しと、自宅を「auでんき」にしていたのだった。

 auでんきは1月19日に記者発表があり、翌日からすぐに受付開始であった。1月20日に速攻で申し込みをしたものの、その後、数カ月間、KDDIからは、なんの反応もなし。4月から開始とあったが、どうやら切り替えのタイミングがあるらしく、自宅にスマートメーターを設置に来たのは4月20日頃だった。

 auでんきの売りは、au IDと連携し、スマホのアプリで電気の使用量を毎日、確認できるというものだった。しかし、4月20日にスマートメーターが設置されたにも関わらず、しばらくアプリで情報が見られるということはなく、結局、毎日の電気量が確認できたのは5月20日過ぎのことであった。

 で、1カ月使ってみてどうだったのか。

 確かにアプリで毎日の電気量が確認できるのは便利だし、「節約しよう」という気にさせてくれる。うちは2人家族で共働きなのだが、やはり平日の電気使用量が少なく、在宅時間の長い週末となると電気使用量がぐっと増えるのがわかる。

 ちなみに6月は25日までの利用量が159.80kWhで4185円、このまま使い続けると、予測では月末までに200.50kWh、5235円になるとアプリは教えてくれる。これから暑い季節となり、クーラーが欠かせないことなら、7~8月はもっと電気代が上がることだろう。

 ちなみにアプリには「節電アドバイス」という項目があり、確か6月からの提供開始のはずだったが、今のところ「準備中です。おまちください」とあり、まだ提供できていないようだった。

 もう一つ、auでんきのメリットとして、使った電気量に合わせて、au WALLET ポイントのキャッシュバックが受けられるというものがある。4999円以下なら1%分だが、5000~7999円で3%、8000円以上で5%相当分がポイントでキャッシュバックされる。

 先日、メールが届き、なぜか「4月分」として54円分のポイントが付与されていた。アプリでは表示されなかった4月20日以降の10日分なのか、4月分といってもいつを期間としているのか、かなり謎であったが、とりあえずは54円がキャッシュバックされたということは確認できた。

 2人家族で、仮に10日分としても54円となると、あまり電気を使わない家庭からすると、電力自由化で乗り換えても、お得になるのは限定的と言えそうだ。もうちょっと大盤振る舞いしてくれないと、電力自由化の盛り上がりはショートして終わってしまうのではないだろうか。