ケータイ用語の基礎知識
第700回:タイムラプス とは
(2015/3/18 10:00)
タイムラプスとは、「時間の経過」を意味する英語「time lapse」から来ています。その名前の通り時間が経過する様子を早回しで見ることで、そのようなことができる動画を「タイムラプス動画」、またそのような動画を撮影することを「タイムラプス撮影」といいます。微速度撮影、インターバル動画撮影などと呼ばれることもあります。
最近発売されたデジタルカメラでは、多くの機種でこのタイムラプス撮影機能が搭載されています。
また、携帯電話のカメラ機能でもタイムラプス撮影ができるものも多くあります。たとえばiOS 8搭載のiPhone 5/5s/6/6 Plusでは、標準でタイムラプス撮影機能がサポートしされています。Androidスマートフォンでもアプリケーションをインストールすることでタイムラプス撮影が可能な機種が多くあります。
たとえばiOSのタイムラプス撮影機能は、とても簡単です。アプリの一覧からカメラを起動し、モードダイヤルを一番左にある「タイムラプス」モードに切り替えれば、あとは普通の動画を撮影するのと同じように撮影ボタンをタップするだけで撮影することができます。
一定間隔の時間を空けて撮影
タイムラプス動画の原理は簡単です。「微速度撮影」という別名の通り、非常にゆっくりとした速度で動画を撮影しているだけです。ある一定の時間間隔で1枚ずつ写真を撮っていき、その写真1枚を1コマとして、撮影した分を繋ぎ合わせてアニメーションにするとタイムラプス動画になるわけです。
そのため、実はタイムラプス撮影機能がないカメラでもタイムラプス撮影は可能で、たとえば、撮影間隔(インターバル時間)を5秒、10秒と決めて、手動で一枚一枚写真を撮っていき、それを繋げればタイムラプス動画になります。
実際にパソコン用ソフトには、写真を繋ぎあわせてタイムラプス動画を作るものなども存在し、中にはパノラマ写真を使ったタイムラプス動画を作るソフトなども存在します。
タイムラプス動画を撮影するには、基本的には、長い時間じっと同じ位置にカメラを構えている必要あります。デジタルカメラの場合には三脚、スマートフォンの場合にはスマートフォンスタンドなどを使って位置を固定し、同じ場所で長時間撮影するのが普通です。
ちなみに、タイムラプス動画は、1コマと1コマの間を長い時間空ければ空けるほど撮影速度を落とすことができます。
デジタルカメラやスマートフォンでもアプリによってはこの撮影間隔を手動で設定できるものもありますが、iOSのライムラプス撮影機能の場合は、間隔は自動的に設定されます。たとえば、動画の撮影時間が10分間であれば1秒に1コマ、1時間の撮影であれば4秒に1コマという具合に決まっており、ほぼどんな長さのタイムラプス動画を撮影しても、再生したときに30秒以下の長さになるように自動的に設定されます。
撮影間隔や再生速度を調整したい場合、タイムラプス動画に音声を付けたいといった場合は、OS標準の機能でなく、たとえば「Hyperlapse」などのアプリをインストールして使えば、好みの設定でタイムラプス動画を撮影することもできます。スマートフォンアプリ、あるいは標準のカメラ機能で利用できるようになったことで、以前よりも簡単に、誰もが楽しめる機能になったと言えるでしょう。