≪新刊立ち読み≫スマートフォンのはじめかた
Androider+ 6月号

　本コーナーでは、「できる」シリーズをはじめとしたスマートフォン関連の新刊を立ち読み形式で眺めながら、スマートフォンの基本的な使い方や便利な使い方をご紹介していきます。

（86～87ページより）

計画その1
システムメモリを確保してサクサク動作を取り戻す！
Text　石野純也

　最初のうちはキビキビ動いていたスマホが、使い続けるうちにたびたび固まるようになってしまった。そんな時は、まずRAMの容量がしっかり確保されているかどうかをチェックしよう。タスクマネージャーの使い方も、覚えておきたいテクニックだ。

■まずは遅くなる原因を知ろう

　スマホの動作が遅くなってしまったときに、真っ先に疑うべきなのが、メモリの容量不足だ。Androidでは一時的にアプリを蓄積しておくメモリを「RAM」といい、アプリを動かすのに不可欠なもの。多くの機種では512MBもしくは1GBが搭載されている。起動中のアプリが増えすぎると、ここが圧迫されて動作が緩慢になってしまう。スマホの挙動が遅いと感じたら、設定の「アプリケーション」から「実行中」タブを開いて、RAMの空き容量を確認しよう。

「アプリケーション」の「アプリケーションの管理」に表示される「システムメモリ」とは、アプリをインストールできる領域のこと	アプリが動作しているとこの値が減る。バックグラウンドで動くものが多いと、アプリをちょっと起動させただけで動作が遅くなることも

■アプリは必ず終了させる

PreHome 無料 Salt

　RAMの空き容量を増やすのは簡単。使っていないのに起動したままになっているアプリを終了させるだけだ。ただし、数が多いと管理が面倒。そこで活用したいのが「タスクマネージャー」だ。最近では多くの機種に搭載されているため、これを使うのが手っ取り早い。プリインストールされていない場合は「PreHome」などのアプリを活用。アプリによっては、常駐アプリなど消す必要のない項目まで表示されてしまうが、PreHomeならそんな心配もない。

PreHomeはホームキーを長押しして起動する、特殊なアプリ。タスクと履歴が一覧表示される	アプリを長押しすると、メニューが表示される。ここでは「Kill」ボタンを押せばOK。不要なアプリを終了させ、RAM容量を確保しよう

■常駐する不要アプリは削除!!

設定の「アプリケーション」から「アプリケーション管理」、上部タブから「実行中」をタップすると、バックグラウンドで起動中のアプリが占めているRAMの容量を、それぞれ確認可能だ

　アプリの中には、自動的に起動しRAMに常駐するものがある。このようなアプリは、タスクマネージャーでも消去することができない。アプリによってはタスクが終了するたびに起動を繰り返してしまい、かえって動作が遅くなってしまうことも。電池の減りが早くなるトラブルにもつながる。そこで、使っていない常駐アプリは思い切ってアンインストールしてしまおう。「アプリケーションの管理」を開き、該当するアプリをタップしてから「アンインストール」を押せばいい。同様に「Google Play」からも、アプリをアンインストールできる。

アプリは一気に削除してしまおう

Ks Uninstaller 無料 KUGO

　複数のアプリをまとめてアンインストールしたいときに、個別に削除していくのは少々手間がかかる。そこで活用したいのが、アプリを削除するためのアンインストーラー。「KsUninstaller」なら、メモリの状態を確認しながら、複数のアプリを一括アンインストールできる。次ページで紹介するキャッシュの削除にも利用することが可能。アプリを入れすぎてしまった時に、重宝するはずだ。

一括アンインストールのほか、microSDカードなどの外部ストレージに移動可能なアプリの表示にも対応。不要なアプリをまとめて消したいときに便利だ	選択したアプリを消去すると何MBの容量が空くかを予想してくれる。ただし、ここでいう容量とはRAMではなくシステムメモリのことを指す

プリインストールアプリの中には削除できないものも

　プリインストールアプリの中には、端末やアプリによって削除できない場合もある。たとえば、ドコモ端末の一部では「iチャネル」などがこれに該当する。常駐のため、RAMの容量が減ってしまうが、これはあきらめるしかない。ただし「実行中」タブでプロセスを停止することは可能。これでRAMの空き容量を確保できる。

プリインストールアプリの中には、アンインストールができないものがある。この場合は、削除をあきらめよう	実行中のプロセスを停止することはできる。不必要にアプリが常駐している場合は、これでRAMを解放できる

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