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ウイルス対策をモバイルでも! Android向けセキュリティアプリ


 日本国内でも着実に市場シェアを高めているAndroid端末。ライバルのiPhoneと比較してアプリの開発自由度が高く、オンラインストアをはじめとしたアプリ流通手段も充実しており、今後もその存在感は大きくなっていくことだろう。

 しかし一方で、Androidはアプリのオープン性ゆえに、ウイルスや悪質なソフトウェアへの対策が必要になるというジレンマを抱えている。悪質なコードを埋め込んだアプリがAndroidマーケットに登録される事態もすでに発生。モバイルの世界でも、専用アプリによるパソコン並のウイルス対策が必要となる可能性も出てきた。

 そこで今回は、ウイルス対策製品各社が続々とリリースを開始しているAndroid向けセキュリティアプリに注目してみた。無料ベータ版、機能充実の有料正式版など、メーカーごとに機能も多種多様。「スマートフォンでそんな大げさなことしなくても…」と考える前にぜひ一度試用して、その必要性をみずから検証してほしい。





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ノートン モバイルセキュリティ
シマンテック
年額2980円(パッケージ版・ダウンロード版共通)
 3月25日に正式版としてリリースされたAndroid向けセキュリティアプリ。現在は、NTTドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルから発売されたAndroid 2.0/2.1/2.2/2.3/3.0搭載モデルに対応している。アプリを入手するには、Androidマーケットではなく、パッケージ内封入物で指定されている専用URLへアクセスする必要がある。ダウンロード版も5月25日に販売開始された。

 悪質なソフトウェアやウイルスの検知機能を搭載しており、ノートン モバイルセキュリティをインストールした直後、他の一般アプリのインストール時などにスキャンが行われる。手動ないしスケジュールでのウイルススキャンも可能。このほか、SMSの着信拒否、Webプロテクション(Webサイトの安全性確認機能)などが利用できる。

 また、SMSを利用したリモート管理機能も備える。端末を紛失した際、特定文字列のSMSを送ることで、端末のロックや保存データの削除(リモートワイプ)が行える。これらのリモート機能を利用するには3G通信対応端末であることが前提となる。



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ウイルスバスター モバイル for Android
トレンドマイクロ
未定(有料となる予定)
 トレンドマイクロのAndroid向けセキュリティアプリは、現在ベータ版として提供中。9月30日までは無料で利用できる。なお、アプリはAndroidマーケットで公開されている。対応キャリアはNTTドコモ、au、ソフトバンク。Android 2.1以降を搭載したスマートフォンやタブレットで動作する。

 不正プログラム対策として、一般アプリのインストール時にはウイルスの自動検知が行われる。すでにインストール済みのアプリや、SDカード(外部メモリ)上に保存したアプリを対象とした検知も可能だ。

 このほか、マルウェアの配布元サイト、フィッシングサイトなど危険性の高いサイトへのアクセスを事前にブロックすることができる。アダルトやギャンブルなど有害サイトのフィルタリングも可能。迷惑電話やスパムSMSのブロック機能なども用意されている。



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カスペルスキーモバイルセキュリティ9
カスペルスキー
12月31日まで無料(要ユーザー登録)
 ロシアに本拠を構えるカスペルスキー社が開発したAndroid向けセキュリティアプリ。現在は「特別無料提供版」がリリースされており、「カスペルスキーストア」でユーザー登録すれば12月31日まで利用可能。Android 1.6~2.3搭載端末に対応する。また、全機能を利用するにはSMS送受信機能が必要。

 マルウェアからのリアルタイム保護、手動ウイルススキャン、定義データベースの自動更新などに対応。また、ボタン操作1つでコンタクト情報を非表示にする「プライバシー保護機能」も搭載する。

 このほか、リモートでのロックおよびワイプ、GPS機能を使った位置検出機能など、紛失・盗難対策も充実している。



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エフセキュア モバイル セキュリティ
エフセキュア
年額3500円
 5月11日にリリースされたばかりのAndroid向けセキュリティアプリ。Android 2.1/2.2/2.3搭載端末で動作する。なお、公式サイトではモデル別の動作検証状況も公開中。製品自体は自社サイトや提携サイトを通じてダウンロード販売される。



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KINGSOFT Mobile Security for Android
キングソフト
1980円
 Android 2.1/2.2/2.3に対応するセキュリティアプリ。インストール済みの一般アプリをスキャンし、ウイルスや悪質なアプリを検知することができる。1980円の売り切り型のアプリとなる。

 また、迷惑電話やスパムSMSの拒否機能などを搭載。変わったところでは、通信パケット量を計測するカウンター機能が用意されている。



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VirusScan Mobile
マカフィー
未定
 マカフィーのAndroid向けセキュリティアプリは、現在ソフトバンク端末向けに提供されているが、他のキャリア端末でも利用できる「VirusScan Mobile」を4~6月期をメドに発表予定という。基本機能はほぼ同等で、アプリや各種ファイルのスキャンなどが行える。

 このほか「McAfee WaveSecure」と呼ばれる端末保護アプリが配信されている。

 

(森田 秀一)

2011/6/1 12:29