特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】通話特化の「らくらくホン シンプル」が発売された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から15年前の2005年12月16日、NTTドコモは三菱電機製のFOMA端末「らくらくホン シンプル」(D880SS)を発売しました。

らくらくホン シンプル(D880SS)

 「らくらくホン シンプル」は、音声通話のみに機能を絞り、iモードやカメラには非対応という異色の端末。型番となる「D880SS」の「SS」は「スーパーシンプル」の略で、その名の通り機能を「超シンプル」に絞った携帯電話です。

 端末内に10件までの短縮ダイヤルを登録できるほか、よく電話する相手などを手書きで書き込める「引出電話帳」を搭載していました。

 また、卓上ホルダーやACアダプターに端末を接続して充電を開始すると、家族などのあらかじめ指定した携帯電話にSMSを送信する「見守り通知機能」といった、高齢者の見守りツールとしての機能も備えられていました。

手書きで電話番号を書き込める「引出電話帳」(取り外しも可能)
約1.3インチのモノクロSTN液晶を搭載

 らくらくホン シンプルの製造元は三菱電機でしたが、その後、三菱電機は携帯電話事業から撤退しており、同機種は三菱電機として唯一のらくらくホン端末となりました。