特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】NTT固定電話、あと5年弱でIP網へ切り替え

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から5年前の2015年11月6日、NTT(持株)は、固定電話をIPに移行する方針を明らかにしました。NTT東西はそれぞれ、ホームページで局内設備を2024年1月以降に切り替えると案内しています。

 携帯電話やIP電話が普及していく現在、加入者数も年々減少しているといい、基本となる音声サービスの維持を念頭に、機能や品質を時代に合わせて見直します。また、IP網への切り替え後は、距離に依存しない通話料金も提供していく方針です。

NTT説明資料より

 現在、NTT固定電話を利用中のユーザーは、工事など不要で、これまでの電話機もそのまま利用できます。サービスも、INSネットの「ディジタル通信モード」など一部をのぞき、これまで同様利用できます。

 筆者は、固定回線を引いておらず、実家もつい最近固定回線を引き払いました。昔のインターネット接続はダイヤル回線で、NTTの固定回線にはずいぶんお世話になった方も多いかと思います。

 これまでは不可欠だった固定回線ですが、今や携帯電話は子供からお年寄りまでみんなもってる重要なインフラの立ち位置を確立しています。

 NTTが2019年5月に、ネットワーク構想「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network、アイオン)」提案しており、ネットワークが実現する未来像を示しています。

 また、先頃発表されたNTTドコモの完全子会社化を発表しました。固定回線オンリー、モバイルオンリーの時代から、双方の技術が融合した新たなネットワーク技術で社会が豊かになる日も近いのかも知れません。