特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】16年前の今日は、EZ「着うたフル」が発表された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から16年前の2004年10月13日、KDDIは、CDMA 1X WIN端末向けの音楽配信サービス「EZ『着うたフル』」を発表しました(サービス開始は同年11月19日)。あわせて、EZ「着うたフル」に対応する新機種「W21CA」「W21T」「W22SA」「W22H」も、冬モデルとして発表されました。

 従来の「着うた」は、楽曲の演奏時間が30秒程度だったのに対し、EZ「着うたフル」では、楽曲1曲をまるごとダウンロードできるのが特徴。対応端末にはイヤホンが付属しており、当時のKDDIの音楽再生に対する意気込みも感じられました。また、レーベルモバイル(現レコチョク)など、4社6サイトがEZ「着うたフル」の配信を行うことも明らかにされました。

 1曲約300円という価格設定には賛否両論あり、さらに楽曲データは機種変更時などに引き継げないなど、取り扱いが柔軟ではないものでしたが、サービス開始から48日間で累計100万ダウンロードを達成し(※関連記事)、対応機種が最新の4機種のみであったにもかかわらず、好調な滑り出しを見せました。

 その1カ月後には累計200万ダウンロードを突破(※関連記事)し、のちにソフトバンクモバイルやNTTドコモでも「着うたフル」のサービスが開始され、順調に対応サイトや配信楽曲数も増えていきました。

 2005年12月28日には累計ダウンロード数が3000万(※関連記事)、2006年5月20日には5000万(※関連記事)を達成し、フィーチャーフォン時代を振り返るうえでは欠かせないサービスとなったことに違いないでしょう。

EZ「着うたフル」は音声コーデックにHE-AACを採用していたことも特徴