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au、音楽を1曲丸ごと楽しめるEZ「着うたフル」

EZ「着うたフル」
 KDDIおよび沖縄セルラーは、「CDMA 1X WIN」向けの新サービスとして、楽曲を1曲丸ごとダウンロードできる音楽配信サービスEZ「着うたフル」を11月下旬より開始する。

 EZ「着うたフル」は、携帯電話に搭載されたステレオスピーカーのみならず、ステレオイヤホンや外部ステレオスピーカーに出力しても楽しめる高音質な楽曲を1曲丸ごと配信するCDMA 1X WIN向け音楽配信サービス。コーデックは「HE AAC(High Efficiency AAC)」が採用される。MP3形式でスタートした着うたは、途中AACコーデックへと変更。今回のHE AACは高い圧縮率を確保しながらAAC並の高音質が可能だという。

 配信される楽曲によってはアーティストのジャケット写真や、歌詞などもいっしょに提供され、コンテンツプロバイダー(CP)があらかじめ指定した部分をだけを着うたとして着信設定することも可能。

 対応機種は、1X WIN端末の冬モデル「W21CA」「W21T」「W22SA」「W22H」の4機種。サービス開始時に、4社6サイトから約1万曲の楽曲が用意される。1曲当たりの利用料は数百円程度となる。公式メニューの「着うたフル」からアクセスできる。

 発表時にEZ着うたフルの配信が明らかにされたのは、MLJの「アーティスト公式サウンドフル」「ワタナベ☆ヒットパレードフル」、ゼットの「BEING GIZA STUDIO FULL(仮称)」、ダイキサウンドの「インディーズモバイル」、ミュージック・シーオー・ジェーピーの「MUSIC.JP」、レーベルモバイルの「レコード会社直営♪フル」「絶対!洋楽フル」。

 配信される楽曲のビットレートは、CPが決定する。発表会のデモでは48kbpsの音楽ファイルが再生されたが、CPが提供する音質も同程度に落ち着きそうだ。

 なお、KDDIでは、EZ着うたフルのスタートに合わせて音楽ポータルサイト「EZ Music!」を開設するほか、CDのオンライン販売サイト「au Records」をオープンする。「EZ Music!」では、EZ着うたフル、着うた、「au Records」向けに楽曲検索機能を提供。また、FMラジオアプリ「EZ・FM」で提供しているオンエア中の楽曲を確認できる「NOW ON AIR情報」機能においても、表示された楽曲のEZ着うたフル版を検索できる機能を用意する。

 「EZ Music!」は、「W21CA」「W21T」「W22SA」「W22H」のほか、EZ着うたフルに非対応の「W21S」「W21K」でも利用できる。


EZ着うたフルの再生画面 楽曲の指定部分を着うたにできる

利用シーン ジャケット画像とともに楽曲をサムネイル表示

音楽ポータルサイト「EZ Music!」 楽曲検索機能 携帯電話料金とともに支払えるCD販売サイト

KDDI 執行役員 コンテンツ・メディア本部長の高橋 誠氏
 発表会でプレゼンテーションを行なったKDDIの執行役員 コンテンツ・メディア本部長の高橋 誠氏は、EZ着うたフルについて、「着うたの延長線上、フル楽曲のダウンロード配信」と説明。CDのような本格的な音源の一歩手前にあるサービスと位置づけているとした。

 なお、端末搭載のスピーカーで再生すると、これまでの着うたと同じような音にしか聞こえないものの、イヤホンや外部スピーカーに接続すればかなりの高音質で音楽を楽しめるという。携帯電話を音楽プレーヤーとして利用した場合の連続再生時間は、端末スピーカーが5時間程度、イヤホンでは9時間程度となる。

 また、KDDIでは、メモリカードへの音楽データを保存できるようにする予定だ。コピーできるわけではなく、書き戻しは行なえるがメモリカードにデータを移動すればデータフォルダ側の音楽データは消えるようになるとのこと。

 さらに、楽曲をメモリカードに書き換える際には、ユーザーの電話番号をバインドできる仕様が採用される予定。これにより、例えば機種変更をした際に、同一電話番号であれば次の端末でもこれまでの音楽データを楽しめるようになる。高橋氏によれば、メモリカードへ書き換え可能かどうかはCPが決定できるという。

 KDDIでは、着うたと同様にEZ着うたフルについてもCPに仕様を公開し、コンテンツを提供しやすい環境を提供していく方針だ。


対応コンテンツ一覧 レーベル各社がコンテンツを提供


URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2004/1013a/

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(津田 啓夢)
2004/10/13 11:32

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