特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2001年9月7日、ドコモがキーボード付きPDA「sigmarionII」を発売

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。
sigmarionII

 今から19年前の2001年9月7日、NTTドコモはWindows CEベースのOSを搭載するハンドヘルドPC「sigmarionII」(シグマリオンII)を発売しました。

 sigmarionIIは、2000年9月に発売された従来モデルの「sigmarion」と同様、ゼロハリバートンのスーツケース風デザインを踏襲したキーボード付きのPDA端末。ドコモが発売するということもあり、通信回線と組み合わせて利用することを見込んで、当時販売されていたハンドヘルドPCと比較して約3万円以上安い約4万5000円という価格で販売されました。

 OSはWindows CE 3.0をベースにしたWindows for Handheld PC 2000が採用され、200MHz駆動のMIPS系RISCプロセッサ「VR4131」が搭載されていました。メモリ(RAM)は32MBで、フラッシュメモリの容量は16MB。ディスプレイは6.2インチの6万5536色表示対応HPA液晶(640×240ピクセル)で、スタイラスペンを利用したタッチ入力もに対応していました。

 外部インターフェイスとして備えられたCF Type2準拠のカードスロットには「P-in Comp@ct」などの通信カードを接続してモバイル通信を利用できましたが、NTTドコモ以外の通信カードでは利用できないというロックをかけていたことが、当時、話題となっていたようです。

ゼロハリバートンのスーツケース風デザインが人気だったよう
新たにFOMA用の接続インターフェイスも備えた