特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】Google Play Musicが日本でサービスを始めた日

 5年前、グーグルは日本でも「Google Play Music」の提供を開始しました。

 多くの聴き放題の楽曲に加えて、自分の手元にあった楽曲データをアップロードして楽しめる機能などが注目を集めたように思います。筆者もサービス開始初期から利用しはじめ、今でも月額780円(Google Play Music開始時のキャンペーン価格)で使ってきました。

 もうすぐYouTube Musicと統合されてしまいますが、筆者は、Google Play Musicのリコメンドで、本当に多くのアーティストの曲に接することができました。

 もともと好きでよく聴いていた楽曲から、「これもどう?」とリコメンドしてくれたり、気分やテーマを用意して、そこからちょうど良い曲に出会ったり……。

 サービス開始から約1年後、Google Play Musicのアルゴリズムが刷新されたということで、開発担当者を取材したときの記事は、ひとりのユーザーとしても、テクノロジーを追う記者としても「なんてまぁグーグルらしい……!」ととても腑に落ちた内容でした。

 好みを理解するだけでは不十分、ユーザーが音楽を聴こうとする時間帯、居る場所など、スタッフ側によるリコメンドに加えて、マシンラーニングでユーザーの状況を推察して、リコメンドするようになった、というのです。

 10代~20代前半にはさまざまな楽曲を人並みに聴いてきた筆者は、本誌に加入し、仕事へ勤しむ中で、いつの間にかCDショップを巡るような機会を失っていました。

 音楽は好きだけど、好きなアーティストもいたけど……音楽への態度が過去形で語りがちになっていた筆者にとって、サブスク型の音楽サービス、そしてGoogle Play Musicのリコメンドは本当に新しい体験だったとあらためて感じています。何気なくタップするだけで、とても気軽に、いろんな曲をどんどん聴ける。本を読んでいるときのBGMとして聴いていたはずなのに、いつの間にか歌詞と歌声に意識を奪われて、「あれ、これ、誰の曲だ?」なんて“見つけた”気持ちになることもたびたびあるのです。

 筆者の手元のスマートフォンでは、もうGoogle Play Musicは使えなくなりました。これからは、統合先のYouTube Music、あるいは他の音楽配信サービスを使い続けて、スマホでいつでもどこでも、音楽を楽しんでいきたいです。