レビュー
知られざるGalaxy S6/S6 edgeの新機能「キッズモード」
知られざるGalaxy S6/S6 edgeの新機能「キッズモード」
子供専用モードのつかい方をまとめてみた
(2015/8/25 07:00)
夏休みも最終盤。お子さんは夏休みの宿題に追い込まれている時期ではないでしょうか。ただ夏休みが終わっても、今年のシルバーウィークはちょっと長め。このようにお子さんが家にいる時間が長いと、ちょっと家事をしている間など相手ができないとき、スマートフォンで時間を潰しをさせている親御さんは少なくないのではないでしょうか。こんなときに便利なのがGalaxy S6/S6 edgeに備わった「キッズモード」です。この「キッズモード」は、通常使用しているモードとは異なる子供向け専用モードを起動してくれるもので、お子さんにGalaxyを安心して持たせるときに利用することもできます。
「キッズモード」を利用するには、「Galaxy Apps」からアプリを入手して設定を行います。検索する際はアルファベットで「kids mode」とキーワードを入力すると、アプリを見つけることができるのでインストールしましょう。
インストールが済むと、キッズプロフィールの設定に移ります。[はじめましょう!]をタップすると、[PINを設定]という画面になります。PINは数字4桁の暗証番号です。忘れないような暗証番号を設定してください。
次にプロフィールの設定に移ります。ここでは名前、写真、誕生日を入力することができます。写真を変更する際は、アイコンの左下にある[+]をタップしてください。[画像][写真を撮影][クリップアート]の3つが選べるようになります。「キッズモード」では、撮った写真を通常モードとは別に管理します。そのためお子さんの写真などを設定したいときには、[写真を撮影]を選んで新たに撮影をしてください。[クリップアート]を選ぶと、「キッズモード」にプリインストールされたキャラクターをプロフィール画像に設定できます。
次に行うのは、電話の発信先と、使用するアプリです。誰を発信先にするか、どのアプリを使わせるか使わせないかの設定は後からもできます。わかる範囲の設定でも構いませんし、迷ったら[スキップ]を選んで後から落ち着いて考えて設定をしましょう。
設定が済むと「キッズモード」のホーム画面が現れます。なお通常モードに戻るときには、画面左下のアイコンを選んでPIN(前述した数字4桁の暗証番号)を入力してください。ホーム画面に「キッズモード」のアプリを配置しておくと、手軽に起動できて便利です。
キッズモード5つの機能
「キッズモード」には、以下のような機能があります。
- パスワード管理
- 使用時間制限
- アプリの使用制限
- ギャラリーの閲覧制限
- 発信先の制限
「パスワード管理」は、その名の通り、パスワードで「キッズモード」を管理する機能。数字4桁のパスワードを入力しないと、通常モードに移れないように設定できます。
「使用時間制限」は、1日にGalaxyを使える時間を5~180分の間で制限するもの。平日と週末の2パターンで使用時間を決めることができるので、平日は20分、週末は45分など、親御さんの意に沿う形でコントロールができるでしょう。
「アプリの使用制限」は、任意のアプリの使用をオン/オフできる機能のこと。とくに親御さんのGalaxyを併用する際、使わせたくないアプリは起動ができなくなります。
「ギャラリーの閲覧制限」は、「キッズモード」で撮影した写真/動画のみ閲覧できる機能。
「発信先の制限」は、特定の相手先のみ発信できるもので、着信は制限ありません。
キッズモードで使えるアプリ
「キッズモード」のホーム画面のそれぞれのアイコンは、「カメラ」「利用を許可したアプリ」などとなっています。
[電話]は相手先が登録されていない状態では、単なるリストで表示されますが、後述のとおり設定(ペアコントロール)で任意の連絡先を追加すると親しみやすいデザインでの表示となり、いずれかのアイコンをタップすると電話できます。繰り返しになりますが、発信先は任意に制限をかけられますが、電話着信のほうは、誰からでも受けることができます。
[カメラ]をタップするとカメラが起動します。子供が撮影を楽しめるように被写体がゆがんで撮れるものやフレームをつけて取ることができます。これらの機能は一度使いはじめると[カメラ]を終了するまで起動し続けます。普通の写真を撮りたいときには、本体のホームボタンに右にある[履歴キー]をタップし、再び[カメラ]を起動させてください。そうすると通常モードで撮影が行えます。
[写真/動画]をタップすると、撮影した写真や動画の一覧が表示されます。これらは削除できないのがポイント。ここをチェックすると、子供が何に興味を持っているかなどを確認できるでしょう。
「キッズモード」に対応した新しいアプリを入手する際は、[Galaxy Apps]をタップしましょう。すると入手できるアプリが表示されます。ここには無料/有料のアプリが表示されます。タップすると「お気に入り」として登録されます。ダウンロードする際は、後述する設定(ペアコントロール)で操作をする必要があります。子供が楽しみたい、というものをピックアップさせ、任意にダウンロードするという使い方が想定されています。
設定(ペアコントロール)で利用を許可したり、ダウンロードしたアプリは、「利用許可もしくはダウンロードしたアプリ」の領域に表示されます。
ペアコントロールの使い方
では、親御さんとしては最も関心のある設定(ペアコントロール)の使い方を説明していきましょう。
設定(ペアコントロール)をタップすると、PINの入力が求められ、認証されると[アクティビティ]という画面になります。ここでは画面のとおり、どのアプリをどのくらい使ったかや、何月何日に何分アプリを使ったか、過去7日間に誰と電話をしたかがグラフで表示されます。右上にある[管理]をタップすると[キッズモードを管理]の画面になります。
ここで連絡先の追加や削除や、アプリの追加や削除を行います。前述のとおり、PINで認証された(つまり保護者しか操作できない)画面となります。逆にPINを子供に知られてしまうと、連絡先やアプリの追加などができるだけでなく、「キッズモード」そのものを終了させ、通常のGalaxyと同じように使うことができてしまいます。PINは4桁の数字の組み合わせなので、定期的に変えることを習慣にしてください。子供は興味のあることを実現しようとするときに大人が想像できないような集中力を発揮して目的を達成することがあります。そのあたりを勘案してPINの管理をしてください。ちなみにGalaxyなどAndroidスマートフォンには指でなぞったパターンでロック解除する機能があります。子供なこのパターンを盗み見たり、指が動いた軌跡などから推測して破ることなど朝飯前くらいに思っておくのが無難でしょう。
前述した[Galaxy Apps]にお気に入りが登録されているときには、お知らせが出てきます。これをタップするとGalaxy Appsに移って購入/ダウンロードすることができます。
キッズモードを終えるには
さて、最後に「キッズモード」を終了するには、画面右下のアイコンをタップします。するとPINの入力が求められ、通常モードに移ります。ホームボタンをタップすると、「キッズモード」のキャラクターを使った色々な遊びが用意されています。これは子供が楽しむには格好のコンテンツが多数用意されていますので、ぜひ試してみてください。
この「キッズモード」ですが、親御さんのスマートフォンを一時的に使わせる、というのが想定される利用場面。しかし、子供たちは慣れてくると前述のようにPINを解読して通常モードでスマートフォンを勝手に使ってしまうということも起こりえます。
「キッズモード」のオン/オフは細心の注意を払うほか、もし心配であれば専用の機種を1台用意するのが結局は無難ということになります。今後Galaxyを買い替えたときも、今使っているものを子供用にするというのも一考ではないでしょうか。