レビュー
「Xperia A SO-04E」フォトレビュー
「Xperia A SO-04E」フォトレビュー
快適性を追求したハイスペックスマートフォン
(2013/5/16 17:25)
15日に発表されたソニーモバイル製「Xperia A(エクスペリア エース) SO-04E」が、さっそく17日に発売される。
iモードからの乗り換え、しかもドコモを10年以上使っているというユーザーであれば割引が増額され、実質負担額(割引適用後)が5000円程度になる、という割安さでも注目される機種だ。
今回は、発売前の実機に触れる機会を得た。試作機ながら製品版とほぼ同等とのことで、その使い心地などを写真でお伝えする。
快適性を追求した外観デザイン
フラットなデザインで目を惹いた春モデルの「Xperia Z」に続いて登場した、夏モデルの「Xperia A SO-04E」は、メタルの質感をアピールする電源ボタンなどの要素を踏まえつつ、丸みを帯びたラウンドフォルムの外観に仕上げられた。ディスプレイサイズが「Xperia Z」の5インチと比べて、今回は約4.6インチとなったこともあり、横幅は67mmと、4mm短くなった。
短くなった横幅と角を取った四隅の形状は、「Xperia Z」と比べて確かに手に馴染みやすい。こうしたデザインの背景には、使いやすさや快適性の向上を目指したことがあるのだという。
ディスプレイも縦長、横長どちらでも使いやすいよう中央に配置された。これは、ドコモのロゴがある部分とソニーのロゴがある部分が、どちらもディスプレイから同じ長さになっている、という意味。どの向きであっても同じバランスで手にできる。カメラやロゴマークなども端末の中央に配されたシンメトリーデザインで、律された雰囲気から、整理整頓された気持ちよさ、心地良さを感じるだろう。
パッケージには充電クレードルが同梱され、横向きに置く形で利用する。なお、「Xperia A」はワンセグだけではなく、NOTTVにも対応している。
Xperia AX、Xperia Zとの主要スペック比較
春モデルの「Xperia Z」がハイスペック志向で、フラットなデザインと、いわば“尖った”スマートフォンという機種だったのに対して、今回は使いやすさ、快適性を前面に打ち出している。ソニーモバイルのスマートフォンとしては、「Xperia acro HD」「Xperia AX」などに続く“Aシリーズ”の機種と位置付けているとのことで、より幅広い層へアプローチしようとしているモデルでもある。
先代にあたる「Xperia AX」、そして搭載アプリなどが同等という「Xperia Z」と主要なハードウェアスペックを比較してみた。CPUやメモリといった部分は高い性能で、なおかつディスプレイサイズを抑えた「Xperia A」は、廉価版ではなく、「Xperia Z」とは異なるコンセプトに基づく機種となっている。
Xperia AX | Xperia Z | Xperia A | |
---|---|---|---|
OS | Android 4.0 (Android 4.1へ更新予定) | Android 4.1 | Android 4.1 (Android 4.2へ更新予定) |
ディスプレイ | 約4.3インチ 1280×720ドット | 約5インチ 1080×1920ドット | 約4.6インチ 720×1280ドット |
カメラ | 1300万画素 Exmor R for mobile | 1310万画素 Exmor RS for mobile | 1310万画素 Exmor RS for mobile |
CPU | 1.5GHzデュアルコア MSM8960 | 1.5GHzクアッドコア APQ8064 | 1.5GHzクアッドコア APQ8064 |
ストレージ/メモリ | 16GB/1GB | 16GB/2GB | 32GB/2GB |
バッテリー | 1700mAh | 2330mAh | 2300mAh |
大きさ | 約129×65×10.8mm | 約139×71×7.9mm | 約131×67×10.5mm |
重さ | 約120g | 約146g | 約141g |
UI
ユーザーインターフェイスや搭載アプリは、先述した通り「Xperia Z」から大きな変化はない。ちなみに初回起動時には、設定ウィザードが表示され、その案内に従ってGoogleアカウントなどを設定していく。その流れの中で、「優先アプリケーション」というメニューが表示され、ドコモかソニーか選ぶことになる。これにより、ホームアプリやメディアプレーヤーなどのアプリが変更される。
ただ、新たな要素として、通知バー上部のアイコンの配置をカスタマイズできる機能、写真にタグ付けして人物ごとの写真フォルダに分類できる機能が追加された。
操作性については、縦スクロールの方向を予測する独自機能を搭載する。これは「Xperia Tablet Z」から利用できるようになっているもので、指の動きを予測する機能によって、実際の指の動きと画面上の反応のタイムラグを小さくする。