レビュー
「Xperia Tablet Z」フォトレビュー
「Xperia Tablet Z」フォトレビュー
薄くフラットな10.1インチタブレットの使い心地
(2013/3/13 13:43)
NTTドコモの新しいタブレット、ソニーモバイル製の「Xperia Tablet Z SO-03E」が3月22日に発売される予定だ。
薄さ6.9mmのボディに、防水・防塵仕様(IPX5/IPX7、IP5X)を備え、ソニーらしくステレオスピーカーやバーチャルサラウンド機能の「S-Forceフロントサラウンド3D」、映像補正技術「モバイルブラビアエンジン2」が搭載される。
今回、写真中心で「Xperia Tablet Z」をご紹介する。なお、開発中のバージョンで、製品版とは異なる部分がある可能性がある。
外観
「Xperia Tablet Z」の外観は、スクエアなシルエット、薄いボディと、先に登場したスマートフォン「Xperia Z」と同じ世界観に沿った形だ。
左隅には「SONY」とメーカーロゴが入り、背面に「XPERIA」とブランドのロゴが配されている。左側面にイヤホンジャックや電源キー、音量キー、下部にmicroUSBポート、microSDカードおよびminiSIMカードスロットがある。
NFC対応で、たとえば同じくNFC対応のスピーカーにかざすと、「Xperia Tablet Z」で再生していた音楽がスピーカーから再生される。これはNFC経由で2つの機器がペアになり、その後、Bluetooth経由で楽曲データが転送されている、という仕組みだ。なお、いわゆるおサイフケータイとしては利用できない。
大きさは約172×266×6.9mm、重さは約495g。手に取ると、10.1インチ、WUXGAサイズ(1920×1200ドット)のディスプレイは迫力があり、Webブラウジングやアプリだけではなく、映像コンテンツも積極的に楽しみたくなる。一方、10インチクラスとしては最軽量なボディと言えども、手に持ち続けると、徐々にスクエアなボディが手のひらに負担となり、膝やデスクといった場所に置いて利用したくなる。Xi対応で、いつでもどこでも通信できることがメリットの1つという機種だが、宅内での利用が増えそうな印象も受けた。
付属する卓上スタンドは、microUSBポートを備え、「Xperia Tablet Z」を充電することもできる。ソニーモバイルからWi-Fi版の「Xperia Tablet Z」も発表されているが、Wi-Fi版の卓上スタンドは脚の角度を変えられる仕組みとなる一方、ドコモ版は角度が固定されている。
カメラ
スマートフォンの「Xperia Z」では、ソニー製の新型カメラセンサーである「Exmor RS for mobile」が採用されているが、「Xperia Tablet Z」は、現在主流の「Exmor R for mobile」となる。メインカメラは約810万画素、フロントカメラは約220万画素で、機能面ではプレミアムおまかせオート、高速連写など「Xperia Z」と同等の仕上がり。タブレットの大画面をファインダーとして撮影すると、実際に目で捉えている風景がそのまま映し出され、スマートフォンとはまたひと味違った撮影体験を楽しめる。
ユーザーインターフェイス
ホームアプリ、あるいは楽曲再生アプリの「WALKMAN」、アルバムアプリなど、基本的には「Xperia Z」と同等となっているユーザーインターフェイスだが、いくつかタブレットならではの部分がある。
たとえば時刻は右下で、通知バーも時刻付近をタップして呼び出す。ホームキーやバックキー、タスク切り替えキーは左下で、スマートフォンではホームキーが陣取っていた場所に、スモールアプリと呼ばれるユーティリティアプリ群のランチャーが用意されている。
初期設定のスモールアプリとして、タイマーやブラウザ、、レコーダー、電卓、画面をキャプチャーしてイラストを書き込む「クリップマネージャー」、付箋のようにテキストを入力できる「ノート」が利用できる。ブラウザやノートといったアプリは、画面全体を占有するのではなく、フローティングウィンドウとして表示され、他のアプリを利用しつつ、メモを取ったり検索したり、といった使い方ができる。10.1インチのWUXGAディスプレイならではのアプリで、他のタブレットと比べても、さまざまな場面で使い勝手の良さを実感できそうだ。