レビュー

「Xperia Z SO-02E」フォトレビュー

「Xperia Z SO-02E」フォトレビュー

薄さ7.9mm、独特の素材感を備えたハイスペック5インチモデル

 ソニーモバイル製「Xperia Z SO-02E」が発売された。5インチ、フルHD(1920×1080ドット)という高精細かつ大画面なディスプレイを装備し、さらに防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグなどを搭載しつつ、薄さ7.9mmというボディサイズに収めたハイスペックモデルだ。背面のガラス素材、そしてフラットな形状という外観も強いインパクトを与える。

 9日に発売されたモデルだが、今回は、発売前に試用した端末を写真中心でお伝えする。開発中の段階であるため、ユーザーインターフェイスでは製品版と異なる部分がある可能性がある。ご了承いただきたい。

背面に強化ガラス

 7.9mmという薄さもさることながら、スクウェアでフラットな形状、そして背面の強化ガラスが組み合わさった「Xperia Z」の外観は、これまでのAndroidスマートフォンと一線を画している。

 「Xperia Z」では、強化ガラスを採用したことで、透明感のあるボディに仕上がった。余分な要素をそぎ落として細身の肉体にしっかりした筋肉を身につけた、という印象を与え、右側面に配置された、円形の電源ボタンと、スリムなボリュームキーはアクセントになって魅力を高めている。

 フラットなボディの四隅は、丸みを帯びて、手に取ったときの当たりを柔らかくしている。しかし、5インチという大型ディスプレイを装備する「Xperia Z」を操作しようとすると、このフラットなボディは、ホールド感にやや欠け、片手での操作が心許なく感じることもある。このあたりは、実際に店頭で確かめておきたいポイントだ。

ホームアプリは従来を踏襲、操作感はより滑らかに

 「Xperia Z」に搭載される、ソニーモバイルオリジナルのホームアプリは、従来のものを踏襲したつくり。WALKMANアプリなど、ソニーならではの要素を取り込んだものも用意されている。

 5インチティスプレイは、タッチ操作用のセンサー層とカバーガラスが一体化し、従来よりも薄型になった。これによりボディ全体の薄型化を実現するとともに、タッチ操作もより正確に行えるようになった。たとえばパソコン向けニュースサイトにアクセスして、複数並ぶリンクにタッチする際など、より正確にタッチできるという。

モバイルブラビアエンジン2

 443ppiという高精細なフルHDディスプレイで、よりクオリティの高いコンテンツを――そうした環境を「Xperia Z」で実現するのが、画像処理エンジン「モバイルブラビアエンジン2」だ。映像をリアルタイムで解析してコントラストを調整するとのことで、今回、プリセットコンテンツでONした場合、OFFにした場合を試すことができた。以下、映像をキャプチャしたものを掲載する。ON/OFFの違いを確かめて欲しい。

OFF
ON
OFF
ON

Exmor RS for mobileを搭載

 「Xperia Z」には、ソニーの新たなカメラセンサー「Exmor RS for mobile」が搭載されている。この新たな裏面照射型CMOSセンサーを搭載するスマートフォンは、「Xperia Z」が初めて。ソニー独自の積層型構造は、回路と画素を重ね合わせた構造で、従来の裏面照射型CMOSセンターと比べて小型化している。日向と日陰がある公園など、明暗差が激しい場所でも美しく撮影できる「HDR」撮影では、静止画だけではなく動画の撮影も可能となっている。

 また「Xperia Z」のカメラ操作画面は、従来よりもシンプルな形とし、操作性の向上が図られている。また「プレミアムおまかせオート」では、新たに「赤ちゃん」などのモードが追加されている。

関口 聖