レビュー
シャオミ「11T Pro」のカメラを試す――1億画素オーバーの写りはいかに
2022年2月8日 00:00
コストパフォーマンスに優れた製品群で有名なシャオミ(Xiaomi)から、ハイエンドモデルのAndroidスマートフォン「Xiaomi 11T Pro」が登場。チップセットにQualcomm Snapdragon 888を採用しながらリーズナブルな価格(編集部注:6万9800円~)が話題の1台だ。
モデル | 価格 |
8GB+128GB | 69,800円 |
8GB+256GB | 79,800円 |
そして、なんとカメラは1億800万画素という驚きのスペック。今回はそのスチル性能を試してみた。なお基本的な仕様、スペックなどは本紙別記事を参照していただきたい。
スムーズなフォルムと美しいカラーが眩しいボディ
「Xiaomi 11T Pro」はリーズナブルな価格だが、他メーカーのハイエンド機と肩を並べるほどの仕上がりだ。ややマット地のボディ表面は高級感があり、手に吸い付くような感触で、ケースなしで運用してもウッカリ落下させてしまうことも少なそうだ。
また、ボディカラーが美しい。今回試用したのは「セレスティアルブルー」という、見る角度によって発色が変化する何とも言えないフィニッシュの端末だ。手で握ってジックリと眺めてみたが、価格以上の雰囲気を醸しだしていると思う。カメラユニット部のデザインとともに安っぽさはあまり感じられない。
「Xiaomi 11T Pro」が搭載しているリアカメラはトリプル仕様である。1億800万画素(広角カメラ)、800万画素(超広角カメラ)、500万画素(テレマクロカメラ)だ。望遠カメラは搭載していない。
アウトプットとしては、1億800万画素中の9つの画素をまとめて1200万画素として出力するという、スマホカメラのトレンドを採用している。これによって画質と感度の特性を向上させる狙いだ。
カメラ機能の起動は高速でなかなかいい。撮影モードはスチルが「写真」、「プロ」、「ポートレート」、さらに「夜景」、「108M」などだ。
機能の切り替えは画面下部のメニューをスライドして行う。目玉機能の1億800万画素カメラは、「プロ」に切り替えて画面上部の「108」をタップするか、下部メニューをスライドして「もっと見る」内の「108M」を選択することにより使用できる。
実写
「Xiaomi 11T Pro」は1億画素という広角カメラが注目されるが、メニューで選択しない限り普通の1200万画素カメラとして軽快に使用できる。
よほど高解像度のカットが必要でない限り、普通に撮影したほうが気軽に楽しめるしストレージも圧迫しない。「AI」によるコンピュテーショナルフォトグラフィー感もまずまずで、イージーにシャッターを切ってもまず失敗のない写真を手にすることができるはずだ。
まとめ
リーズナブルな価格なのにハイエンドのチップセットを搭載している「Xiaomi 11T Pro」。1億画素オーバーというカメラのスペックといい、シャオミは話題作りがとてもうまい印象だが、それに見合ったカメラの写りだと感じた。
動作スピードも速くてもたつきもなく、ピクセルを束ねて画質と感度を向上させるトレンドや、AIによるコンピュテーショナルフォトグラフィーでさまざまなエフェクトをかける機能も搭載されている。
買いやすい価格ながら「今」のスマートフォンフォトグラフィーに触れる機会を与えてくれる端末になっており、ちょっと気になる「Xiaomi 11T Pro」であった。