レビュー

「Xperia 10 III」レビュー ――洗練されたデザインのミッドレンジモデル

 ソニー製の5G対応Androidスマートフォン「Xperia 10 III」。アスペクト比21:9の有機ELディスプレイや、4500mAhのバッテリーを備えたミッドレンジモデルだ。国内では、NTTドコモとau、そしてワイモバイルが取り扱う。

 本記事では、ドコモ版のXperia 10 IIIのレビューをお届けする。

ファーストインプレッション

 Xperia 10 IIIのサイズは約68×約154×約8.3mm。背面の質感はつるっとしているが、側面は少しマットなさわり心地となっている。丸みを帯びた形状もあいまって、手に持ったときに優しくフィットする。重量は約169gで、ちょうどいい重さという印象だ。

 ドコモ版のカラーリングはブラック・ホワイト・ブルー・ピンク・イエロー(ドコモオンラインショップ限定)の5色で、今回レビューするのは「ブルー」。紫色も入ったような落ち着いた青色で、上品なたたずまいを見せる。

 右側面には、電源ボタンと音量ボタンに加えて、Google アシスタントを呼び出せるボタンが配置されている。このうち、指紋センサーを兼ねる電源ボタンだけは、形状がほかのボタンと異なっており、区別しやすい。

 左側面には、SIMスロットがある。SIMピンを使わなくても、爪などで引っかけて取り出せる。片側にSIMカードを差し込み、その裏側にmicroSDカードを差し込む仕組みとなっている。

 そのほか、上部にはイヤホンジャックを備えており、有線イヤホンの使用にも対応する。充電端子はType-Cを採用した。

便利機能

 ほかの「Xperia」シリーズにも共通する特徴ではあるが、アスペクト比21:9のディスプレイは、Xperia 10 IIIを紹介する上で外せないポイントだろう。

 ディスプレイにノッチやパンチホールはなく、上部と下部のベゼルがやや厚い形となっている。

 YouTubeの動画を見る際は、拡大して画面いっぱいに広げることもできる。これにより、没入感をさらに高められる。

拡大前
拡大後

 また、ディスプレイ関連の便利な機能として「分割画面(マルチウィンドウ)」「ポップアップウィンドウ」「サイドセンス」が用意されている。

「マルチウィンドウ」

 マルチウィンドウは、Xperia 10 IIIの縦長ディスプレイを最大限に活用するための機能だ。これを有効にすると画面が上下に分割され、それぞれに異なるアプリを表示できる。

「ポップアップウィンドウ」

 ポップアップウィンドウは、メイン画面のアプリの上に、小さなウィンドウのような形で別のアプリを重ねて表示するもの。先にご紹介したマルチウィンドウと同じく、「アプリを開きながら別のアプリも確認したい」というシーンで役立つ。

「サイドセンス」

 サイドセンスを使うと、画面端のバーを操作して、各種メニューや機能を呼び出せる。よく使うアプリを起動したり、前述のマルチウィンドウ機能を呼び出したりと、幅広く使える機能だ。

カメラ

 Xperia 10 IIIのアウトカメラは、8MP(超広角 16mm)、12MP(広角 27mm)、8MP(望遠 54mm)の3眼構成となっている。その作例をいくつかご紹介したい。

作例(植物)

作例(ビル)

標準撮影
ズーム撮影
超広角撮影

ナイトモードを活用した作例

ナイトモードあり
標準撮影
ズーム撮影
超広角撮影
ナイトモードなし
標準撮影
ズーム撮影
超広角撮影

カメラアプリのインターフェイス

そのほか、使用感やバッテリーなど

 チップセットはクアルコム製の「Snapdragon 690 5G」。メモリーも6GBと必要十分で、レビュー中ももたつくことなくサクサク動いた。ゲームプレイなどは試していないが、一般的な使い方であればストレスを感じることはなさそうだ。

【Xperia 10 IIIの操作感】

 バッテリー容量は4500mAh。満充電に近い状態の時間を短くすることによって、電池の寿命を延ばす機能「いたわり充電」を搭載している。

端末コンセプトと販売情報

 Xperia 10 IIIは、Xperiaシリーズのミッドレンジモデルとして初めて5Gに対応した。より多くのユーザーに5Gを体験してもらうための「5G時代の新スタンダードXperia」と位置づけられている。

 おサイフケータイのほか、防水・防塵もサポートしており、さまざまな層のユーザーにとって使いやすい仕様となっている。

価格情報(オンラインショップ)
キャリア価格
ドコモ51,480円
au53,985円
ワイモバイル54,000円

Y!mobileオンラインストア
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