レビュー
「Xperia 10 III」レビュー ――洗練されたデザインのミッドレンジモデル
2021年7月1日 00:00
ソニー製の5G対応Androidスマートフォン「Xperia 10 III」。アスペクト比21:9の有機ELディスプレイや、4500mAhのバッテリーを備えたミッドレンジモデルだ。国内では、NTTドコモとau、そしてワイモバイルが取り扱う。
本記事では、ドコモ版のXperia 10 IIIのレビューをお届けする。
ファーストインプレッション
Xperia 10 IIIのサイズは約68×約154×約8.3mm。背面の質感はつるっとしているが、側面は少しマットなさわり心地となっている。丸みを帯びた形状もあいまって、手に持ったときに優しくフィットする。重量は約169gで、ちょうどいい重さという印象だ。
ドコモ版のカラーリングはブラック・ホワイト・ブルー・ピンク・イエロー(ドコモオンラインショップ限定)の5色で、今回レビューするのは「ブルー」。紫色も入ったような落ち着いた青色で、上品なたたずまいを見せる。
右側面には、電源ボタンと音量ボタンに加えて、Google アシスタントを呼び出せるボタンが配置されている。このうち、指紋センサーを兼ねる電源ボタンだけは、形状がほかのボタンと異なっており、区別しやすい。
左側面には、SIMスロットがある。SIMピンを使わなくても、爪などで引っかけて取り出せる。片側にSIMカードを差し込み、その裏側にmicroSDカードを差し込む仕組みとなっている。
そのほか、上部にはイヤホンジャックを備えており、有線イヤホンの使用にも対応する。充電端子はType-Cを採用した。
便利機能
ほかの「Xperia」シリーズにも共通する特徴ではあるが、アスペクト比21:9のディスプレイは、Xperia 10 IIIを紹介する上で外せないポイントだろう。
ディスプレイにノッチやパンチホールはなく、上部と下部のベゼルがやや厚い形となっている。
YouTubeの動画を見る際は、拡大して画面いっぱいに広げることもできる。これにより、没入感をさらに高められる。
また、ディスプレイ関連の便利な機能として「分割画面(マルチウィンドウ)」「ポップアップウィンドウ」「サイドセンス」が用意されている。
「ポップアップウィンドウ」
ポップアップウィンドウは、メイン画面のアプリの上に、小さなウィンドウのような形で別のアプリを重ねて表示するもの。先にご紹介したマルチウィンドウと同じく、「アプリを開きながら別のアプリも確認したい」というシーンで役立つ。
カメラ
Xperia 10 IIIのアウトカメラは、8MP(超広角 16mm)、12MP(広角 27mm)、8MP(望遠 54mm)の3眼構成となっている。その作例をいくつかご紹介したい。
そのほか、使用感やバッテリーなど
チップセットはクアルコム製の「Snapdragon 690 5G」。メモリーも6GBと必要十分で、レビュー中ももたつくことなくサクサク動いた。ゲームプレイなどは試していないが、一般的な使い方であればストレスを感じることはなさそうだ。
バッテリー容量は4500mAh。満充電に近い状態の時間を短くすることによって、電池の寿命を延ばす機能「いたわり充電」を搭載している。
端末コンセプトと販売情報
Xperia 10 IIIは、Xperiaシリーズのミッドレンジモデルとして初めて5Gに対応した。より多くのユーザーに5Gを体験してもらうための「5G時代の新スタンダードXperia」と位置づけられている。
おサイフケータイのほか、防水・防塵もサポートしており、さまざまな層のユーザーにとって使いやすい仕様となっている。
キャリア | 価格 |
ドコモ | 51,480円 |
au | 53,985円 |
ワイモバイル | 54,000円 |