レビュー
「Galaxy A51 5G」クイックレビュー
2020年11月7日 09:00
KDDIと沖縄セルラーは、11月7日、auブランドの新機種として、サムスン電子製のAndroidスマートフォン「Galaxy A51 5G SCG07」を発売した。NTTドコモからも11月6日に「Galaxy A51 5G SC-54A」として発売されている。
本稿では、au版のGalaxy A51 5Gのクイックレビューをお届けする。
外観
本体の大きさは、159×74×8.8mm。6.5インチの大型のディスプレイを搭載しており、Galaxyシリーズではおなじみだがアスペクト比は20:9。他社製のスマートフォンに慣れていると少々細長く感じるということもありそうだ。
インカメラはパンチホールタイプだが、サイズは小さめ。アプリ使用時にも表示領域に被らないのでそこまで気になる存在感ではない。
背面にはカメラが搭載されるのみ。指紋センサーはインスクリーンだ。昨今のスマートフォンの例に漏れず、カメラ部分は多少出っ張り感がある。とはいえ、その程度は比較的控えめで、カメラ外周部が一段盛り上がっているため、背面を下にして置いてもレンズ部分に傷はつきにくそうだ。
NFCリーダーは、向かって右側のカメラユニットの反対側に近い位置にあり、少々クセのあるポジションと感じる人もあるだろう。一般的な中央にリーダーがあるタイプのスマートフォンからの乗り換えの場合、使用時に戸惑う場面もあるかもしれない。
本稿で取り上げるカラー「プリズム ブリックス ホワイト」は、光沢がある仕上げだが指紋のベタつきはあまり気にならない。
イヤホンジャックつき
右背面には電源ボタンと音量キーが並び、左側にはボタンは存在しない。
本体底面には、充電用のUSB Type-Cポートとスピーカーに加えて、3.5mmイヤホンジャックが備えられている。
本体スピーカーは底面に備えられるのみで、ステレオ再生はできない。スピーカーを使って動画鑑賞をしたい場合は別途、Bluetoothスピーカーなどを用意したほうがいいだろう。
ただし、本体スピーカーも音質は良好で、音量も十分大きい。音声アシスタントなどからニュースを聴くといった使い方ならば十分実用的な印象を受ける。
充実のカメラ構成
4眼アウトカメラの構成は、48MPのメインカメラに加えて12MPの超広角レンズ、5MPのマクロレンズに加えて5MPのToFセンサーという構成。
望遠レンズは搭載しないため、ズームを必要とするシチュエーションは少々不得手だが、超広角レンズとマクロレンズの楽しみを求めるユーザーには適した構成だ。
超広角レンズは、地上から見上げる高層ビルでも楽々ワンフレームに収められ、高層階からの街並みもしっかり捉えられる。被写体や撮り方にもよるだろうが、今回使った限りではひずみはあまり気にならなかった。
同じくサムスン電子製の「Galaxy S20」シリーズから搭載された「シングルテイク」や「マイフィルター」といった機能も利用できる。シングルテイクでは、1度撮影ボタンを押すだけで複数の写真や動画を一度に撮影できるという機能。通常の写真に加えて、下のようにモノクロや逆再生やいわゆるタイムラプス的な動画も撮影でき、ギャラリーからベストなショットを選べる。
価格と性能の両面を求めるユーザーに
Snapdragon 765Gを搭載し、メモリーも6GBとハイエンドとまではいかないまでもゆとりのあるスペックをもつGalaxy A51 5G。Webブラウジングなど一般的な使い方で力不足を感じる場面はおそらく少ないだろう。
UIもクセの少ないシンプルな作りで、他社製からの乗り換えでもさほど戸惑わなさそうだ。とはいえ、画面端から登録したアプリなどを起動できるエッジパネルといった便利なGalaxy独自機能もしっかり搭載されている。
auでの価格は7万5435円(税込)だが、かえトクプログラムの適用で実質4万5195円で手に入れられる。ドコモから発売された同等機種である「Galaxy A51 5G SC-54A」も「スマホおかえしプログラム」適用で4万6992円(一括7万488円)とスペックの割には安価に入手できる1台だ。
ドコモ・auユーザーの方で快適な使い心地を求めたいけど、価格的にハイエンドに手を出しにくいという方は一度検討してみてはいかがだろうか。