レビュー
nuroモバイル「Xperia XZ Premium」ミニレビュー(編集部石井)
“SIMフリーのXperia”ふたたび
2017年12月7日 11:00
nuroモバイルの「Xperia XZ Premium」は、ソニーモバイルとしては約2年半ぶりのMVNO向けのXperiaスマートフォン。専用の通信サービスとセットで販売される。NTTドコモ向けの「Xperia XZ Premium SO-04J」と同様に、4K HDR対応のディスプレイ、スーパースローモーションを撮影できるカメラなどを備える。編集部員の目線からXperia XZ Premiumを紹介する。
編集部・石井
“素のXperia”という表現があるのなら、この端末はそれに近いだろう。ソニーモバイルの純正ホームにメーカーアプリがずらっと並ぶホーム画面。羊もモンスターも白い犬も見当たらない。外観はグローバル向けのモデルと同様、表面上部にソニーロゴ、裏面上部にXperiaロゴという配置。中身はフルセグ、おサイフケータイ搭載と日本向け仕様だ。
通信サービスもソニーグループの「nuroモバイル」と、ソニーファンならたまらない(?)組み合わせかも。nuroモバイルは、このモデル専用に通信帯域を確保するとうたう「プレミアム帯域オプション」(月額2000円)を用意。スピードテストや動画再生などを試してみたところ、確かに通常のnuroモバイル回線の倍程度の速度が出ていた。ネットワークのパフォーマンスは日々、変動するものではあるが、現時点では、大手キャリアに近い快適さとは言えそう。
発表時に読者のコメントとして多かったのが、これは“SIMフリーのXperia”なのか、というもの。試してみたところ、どうやらそうらしい。NTTドコモ、au、ソフトバンクでVoLTEも含めて利用可能だった。ただしこれは、nuroモバイルやメーカーの保証外の用途になるので、あくまで参考情報と捉えておいてほしい。
とはいえ、nuroモバイルで「プレミアム帯域オプション」をつければ、(少なくとも現時点では)大手キャリアの回線速度とほぼ遜色ないので、わざわざSIMを差し替える必要もないだろう。Xperiaの安定感をMVNOで求めるのなら、10万円弱という価格でも、高くない買い物かもしれない。
【お詫びと訂正 2017/12/07 15:33】
初出時、「3年契約」と記載していましたが、契約には3年間という期間拘束はありません。お詫びして訂正いたします。なお、音声通話プランは1年以内の解約時には解約金が設定されています。
端末は一括払いまたは割賦払いでの購入に対応し、割賦購入の支払い期間は3年間となっています。