レビュー

「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部関口)

秘して行動するエージェントにぴったり?

 「Mode1 RETRO」は、ピーアップが販売する、折りたたみ型のAndroid端末だ。Google Play対応のスマートフォンながら、テンキーやサブディスプレイを備えており、フィーチャーフォンライクに利用できる。価格は1万9900円(税抜)。編集部員のそれぞれの視点から「Mode1 RETRO」を紹介する。

編集部・関口

 折りたたみ型でAndroidそのままという「Mode1 RETRO」。ARな位置情報ゲームが大好きな筆者としては、すかさずナイアンティクの「Ingress」と「Pokémon GO」をインストールしてみる。おお、動く、動くじゃないか……! 位置情報のズレもそんなに気にならないし、これは面白い。

「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部関口)
「Mode1 RETRO」ミニレビュー(編集部関口)

 と最初は素直に感動するものの、テンキーでは一切操作できないことにすぐ気づく。これではただ画面が小さなスマートフォンとして操作しているようなものか。またそのスペック(1.1GHzのクアッドコアCPUと2GBメモリ)もあってか、動きはちょっとぎくしゃくする。

 すばやくダブルタップすると、「Mode1 RETRO」にはその部分を拡大表示する機能があることにも気づいた。アプリの動作が遅いからといって、タタタンとタップしてしまうと、意図せず拡大表示に切り替わってしまい、ストレスが高まってしまう。うう、これはちょっと厳しいかも……。

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 と、「Mode1 RETRO」でのプレイはあまりおすすめできない印象になったが、唯一、Ingressについては、プレイしていいケースがあるかも……とつい考えてしまった。Ingressはスマートフォンを使って現実世界で楽しむ陣取りゲーム。自陣を大きく広げようとすると、相手方に察知されて邪魔されることは多々ある。つまり隠密行動する場面が多少なりともあるのだ。

 こうしたケースで「Mode1 RETRO」を使っていれば、周囲からすればまさかIngressをプレイしていると思われることはないはず。こ、これは作戦成功に一歩近づくスマートフォンになり得るのではないか……! と書いてみたはいいけども、誤操作しやすい機種であることも確か。また、こうして記事でご紹介する以上、もう隠密行動には使えない気もするが、少なくとも気分が盛り上がることはお約束できる。密かに潜行するエージェントの手に、「Mode1 RETRO」が握られる日が来るのだろうか。