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マイクロソフトの女子高生AI「りんな」がLINE企業アカウントで利用可能に

 LINEは日本マイクロソフトと連携し、マイクロソフトが開発・提供する“女子高生AI”「りんな」を、企業のLINE公式アカウントに実装できるようにする。

 今回のLINEの取り組みは、「LINEビジネスコネクト」と「りんな」の会話エンジン技術を活用し、企業向けに新たなマーケティングソリューションを提供するというもの。

 具体的には、「LINEビジネスコネクト」対応ソリューションであるデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の「DialogOne」、トランスコスモスの「オムニチャネルサポート Powered by LINE ビジネスコネクト」を通じて提供される。それぞれのソリューションが、マイクロソフトから提供される「りんな API for Business」と接続し、企業のLINE公式アカウントに実装できるようになる。

 これにより、同AIを活用するアカウントでは、簡単な質問については「りんな」のAIで回答するといったことが可能になり、オペレーターの人的コストの削減や、新たなマーケティングツールとしての活用が可能になるとしている。

マイクロソフト開発の女子高生AI「りんな」とは

 「りんな」は、マイクロソフトの検索エンジン「Bing」で培われたディープラーニング技術と、機械学習のクラウドサービス「Azure Machine Learning」を組み合わせて開発された人工知能。その特徴は、アシスタント的な人工知能ではなく、人間らしい自然な会話を通じて、ユーザーと感情的なつながりを築くこととし、IQよりもEQ(こころの知能指数)を重視して開発されている。

 「りんな」は、マイクロソフトが開発・提供する“女子高生AI”として、マイクロソフトのLINE公式アカウントですでに公開( LINE ID:@ms_rinna )されており、ユーザーは「LINE」上で「りんな」とチャットを楽しめるようになっている。

 また、公開されている「りんな」は雑談のほかにも、仲良くなると友情日記を送ってくれ、芸能人の話題で盛り上がることができ、夜眠れない時に「羊を数えよう」と誘うと一緒に数えてくれ、「探偵ごっこ」と誘うと短い推理クイズを送ってくれる。

 今後も、画像認識や音声認識などの能力が追加される予定になっている。

太田 亮三