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シャープ、「変なホテル」にまじめなロボットを納入
(2015/7/24 15:10)
シャープは、7月17日に開業したハウステンボスのハイテクホテル「変なホテル」に2つのロボットを納入したと発表した。
1つは、ハウステンボスのマスコットキャラクター“ちゅーりー”の形をした「ちゅーりーロボ」というロボット。シャープがハウステンボスと共同で開発したもので、客室内のベッドサイドに設置される。
本体に向かって声で指示を出すと、照明のON/OFFやエアコンの調整、目覚ましアラームの設定、天気情報の取得などが行える。大きさは188×208×325mm、重さは約1.1kg。当初は72台が設置されており、第2期の開業(2016年3月予定)にあわせて、さらに72台が追加される。
もう1つは、チェックイン後に客室まで荷物を運んでくれる「ポーターロボット」。タッチパネルディスプレイを装備しており、部屋番号を押すと客室まで案内してくれる。ちゅーりーロボのフレンドリーな印象とは対照的に、工場内で活用される産業用ロボットのようなたたずまいだ。同ホテルには黒と赤の2台が納入されている。
スーツケース2個分を想定し、最大50kgまでの荷物を積載可能で、大きさは620×800×1300mm、重さは約90kg。走行速度は分速30m、1/12以内の勾配に対応。最小旋回半径は680mm。ウインカーやセンサーで障害物を感知して自動的に停止する機能、ドライブレコーダーによる運行状況記録機能などを搭載している。
シャープでは、スマートフォン向けに「emopa」(エモパー)を搭載したり、掃除ロボの「COCOROBO」に「ココロエンジン」を搭載したり、人工知能や音声認識、各種センサー技術の開発を進めており、今後もそれらの技術を応用したさまざまなロボットを開発していくとしている。