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中古端末市場は成長傾向、中古iPhoneの海外需要高まる

 スマートフォンの高機能化が進む中、MVNOによる格安SIM通信サービスも充実していることから、携帯電話・スマートフォンの中古端末に需要が高まってきている。今回、通信・IT 分野専門の調査会社であるMCAは、中古携帯電話・スマートフォンに関する市場動向調査を実施し、その結果を発表した。

 調査結果では、「中古携帯電話の買い取り」および「販売」に対する認知率はいずれも4割弱となった。2013年度の販売台数は173万台、売り上げは203億円という見通し。同社によると、中古携帯端末取扱事業者と店舗の増加や、テレビCMなどのPR活動により、認知率は今後も上昇するとみられ、中古端末の市場規模は2016年度には333万台、売り上げにして422億円規模になると予測されている。

中古携帯電話に対する認知率(N=7,068)
中古端末市場規模予測

 なお、現在は中古端末の需要に供給が追いついてない状況となっており、店舗拡大のためにも、買い取りを積極化させる戦略をとっているという。また、レンタルショップや古書店などの異業種による取扱も増えてきている。iPhoneを中心とした中古端末は、海外からの引き合いも多く、今後は輸出という手段での販売も増加傾向にあるとしている。

川崎 絵美