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下取り意向高いが中古品はNO、スマホと携帯利用者の意識調査

下取り意向高いが中古品はNO、スマホと携帯利用者の意識調査

 オークネットは、11月28日~12月17日にかけて、ネット上で携帯電話に関する意識調査を実施し、その結果をまとめた。

 回答数は2147人から得られた。男女比は男性46%、女性54%。年代別構成比は、10代が2.7%、20代が28%、30代が33.1%、40代が19.8%、50代が10.5%、60代以上が5.9%。回答者の39.4%が会社員で、20.6%が専業主婦、13.6%がパート、7.2%が学生、無職が6.2%、自営業が6.2%、公務員や団体職員が2.7%。

スマホ利用者と携帯利用者の違い

 アンケート回答者全体のうち、スマートフォンの所有者は45.4%、スマートフォン以外のユーザーが49%となった。年代別に見ると、10代と20代ではスマートフォンの所有率が60%以上と非常に高く、30代以降で大きく低下している。逆に、スマートフォン以外の所有者は年代が上がるほど高くなっている。

出典:オークネット総合研究所

 スマートフォンの利用者では、ネット閲覧(70%)やメール(67.8%)が高い利用率を示した。スマートフォン以外では、ネット閲覧の利用は20%台にまで下がり、メールの利用率が83.1%と非常に高い。

 また、スマートフォン利用者の通話利用率は30%台となる一方で、スマートフォン以外のユーザーは61.9%と高い傾向が見られる。同様にカメラの利用率もスマートフォン以外のユーザーがスマートフォン利用者を上回った。

スマホと携帯のそれぞれの魅力

 回答者にスマートフォンとそれ以外、それぞれ魅力に感じるポイントを聞くと、スマートフォン利用者では、ネット閲覧(73.9%)や豊富なアプリ(50%)などが高かった。その一方、スマートフォン以外の利用者は、通信料の安さ(51.4%)、操作が簡単な点(44.8%)を魅力とした。スマートフォン利用者と比較して、端末価格が安いとする回答の割合も高い。

 このほか、スマートフォンユーザーが数%であるのに対して、スマートフォン以外の利用者は「特にない」の回答が20%弱と高い結果を示した。

出典:オークネット総合研究所

スマホの中古販売の難しさ

 スマートフォン利用者に、買い換える際に下取りサービスを利用したいか問うと、72.8%が利用意向を示した。下取り価格、端末データの消去、新端末へのデータ移行などへの期待が高かった。

 しかし、スマートフォン購入予定者のうち、中古品でも良いとする回答は16.1%と低く、大きなギャップが見られる。中古でも良いとした人が気にする点は、バッテリーの劣化、キズや汚れ、価格などが高い結果を示した。

 中古品を避けたいとする回答者のうち、その理由については、キズや汚れが61.2%でトップだった。以下、バッテリーの劣化や保証の問題なども高いが、避ける理由として、「中古品は買いたくない」とする回答が50.5%にも上っており、オークネットでは、心理的な面からも中古品販売は難しいとしている。

 なお、下取りサービスを利用したくないユーザーの中では、データ流出が怖いとする回答が57.4%ともっとも高かった。

出典:オークネット総合研究所

タブレットは屋外利用しない

 このほか、次回買い換える端末について聞くと、スマートフォンへの購入意向は76.3%に上り、現在スマートフォンを利用しているユーザーの実に96.8%が次もスマートフォンにすると回答した。

 また今回の調査において、タブレット端末の利用者は12.8%にとどまった。利用者のうち、66.2%が自宅でのネット閲覧に利用しており、多くの利用者が職場や移動中、外出先で利用しないと回答した。

津田 啓夢