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ソフトバンク、シニア向け「あんしんファミリーケータイ 204HW」

機能を限定、専用オプションには健康相談なども

 ソフトバンクモバイルは、シニア向けの携帯電話として、必要な機能だけを搭載したという「あんしんファミリーケータイ 204HW」を9月中旬以降に発売する。同端末の発売に合わせて専用の料金プランやオプションサービスも提供される。

「あんしんファミリーケータイ 204HW」

 今回開発された「あんしんファミリーケータイ 204HW」は、シニアユーザーが安心して利用できるよう機能を限定して搭載するHuawei製の3G携帯電話。通話、メール、カメラなどの主要な機能のみを搭載し、難しい操作が苦手なユーザーでも安心して使えるとする。4インチのタッチパネルを搭載し、メインメニューは1画面に集約。メニューはアイコンだけでなく文字による説明を加えている。端末のOSはAndroidだが、アプリのダウンロードには非対応で、スマートフォンとしての機能は非常に限定的なため、同社では通常の携帯電話に近い端末と位置付けている。

 タッチパネルによる文字入力に不安があるユーザー向けには、音声を録音しメールに添付して送信できるボイスメール機能や、定型文をワンタッチで返信できる機能を用意。受信メールに添付されている画像は自動的にアルバムに保存され、アルバムを開くだけでやりとりした画像を確認できるようになっている。

 「あんしんファミリーケータイ 204HW」は、電話帳に登録した最大5件の連絡先とのみ連絡することが可能。登録されていない連絡先からの電話やメールは受けない仕様になっている。電話帳の登録件数については、有料のオプションサービスで最大1000件にまで拡張できる。また、離れた場所にいる家族は、スマートフォンからの遠隔操作で、「あんしんファミリーケータイ 204HW」の電話帳に新規追加・編集を代理で行える。

 端末の下部に設けられたボタンを長押しするとブザーを鳴らすことができ、ブザーが起動されると同時に家族に連絡が可能。また、一定時間操作がない場合に、家族にメールが送信される機能も用意されている。

専用オプション

 「あんしんファミリーケータイ 204HW」の専用オプションとして、24時間365日の体制で健康相談や医療機関の紹介も行う「電話健康相談」が月額315円で提供される。前述の電話帳登録件数を最大1000件に拡大する「あんしん電話帳」(月額210円)を用意。5つのサービス「一定額ストップサービス」「紛失ケータイ捜索サービス」「留守番電話プラス」「割込通話」「グループ通話」をまとめて提供する「あんしんファミリーケータイ基本パック」(月額525円)も利用できる。また、セントラル警備保障が提供する駆けつけサービス「CSPケータイdeアシスト」にも対応する。

専用料金プラン

 「あんしんファミリーケータイ 204HW」の専用料金プランは、基本使用料が月額2079円。同端末の利用には別途「S!ベーシックパック」(月額315円)への加入が必要。料金プランは2年契約で、契約期間中の契約解除料は9975円。

 通話料は、ソフトバンク携帯電話宛てで1~21時までの間は無料。それ以外の場合は30秒あたり21円。メール(SMS、S!メール)は無料で、SMSは1通あたり3.15円。SMSは2014年3月末までは無料で利用できる。

仕様

 ディスプレイは4インチ、800×480ドットのTFT液晶。カメラは500万画素のCMOS。最大32GBまでのmicroSDHCカード(別売り)に対応する。メモリは512MB、ストレージは4GB。

 通信方式はW-CDMA(900/2100MHz)で、利用は国内のみ。無線LANとしてIEEE802.11b/g/n(2.4GHz)もサポートされている。バッテリー容量は1950mAh。連続駆動時間は未定。大きさは約64×125×11mmで、重さは約150g(いずれも暫定値)。ボディカラーは白、黒の2色。

太田 亮三